詩人:流月 | [投票][編集] |
あんなにも嫌っていた男と
私は一緒にいます
大嫌いな女になった
私がここにいます
時には自己主張しない
そんなのもいいと思いました
あれ、
愛してるとは
こんな言葉だったっけか
ふと感じてしまった
そんな私もここにいます
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空を見上げて
ああ、今日の地球は早く回っているね
そんなジョークを飛ばしていたんだ
面白くもなんともない言葉だけど
砂糖菓子をなめたみたいで
なんだか胸焼けがした
そんなセピアが
あってもいいのかね
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「空腹」が怖い
自分の中に何もないみたいで
「温度調整」もきかない
ああああああ
そろそろ、だろうか
「朝食」なのか、「夕食」なのか
もうどれがどうかもわからないのだが
「料理」の味なんかどうだっていい
「満腹」が欲しい
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一口食べ、たら
忘れられなくなりました
触れてしまっ、たら
離れられなくなりました
貴方はずるいです
こんなにもこんなにも
私に貴方が注がれているのに
器は大きくなるばかりで
ちっとも満たされなくて
もっと欲しくなって
本当に、貴方はずるいです
喉が渇いて呼吸が止まる
すっかり私は貴方中毒
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物理的じゃなくても
痛みを感じるなんて
人って繊細なのね
本能だけで生きられたら
理性などなければ
お腹いっぱい蜜柑なんかを食べて
幸せに暮らしていたのかもしれないね
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掴みたくても届かず
願っても叶わず
なにも与えられられない
そう、出店の金魚
夏が過ぎれば
どこへ行くのでしょう
来年また会う君は
去年の君なのでしょうか
金魚はブクブク
酸欠ブクブク
次に会う事はないであろう君を
見下しながら林檎飴、夏
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破壊する事は
それはそれは簡単で
ただ無心になって
その手を振りかざすだけ
生み出す事は
それはそれは複雑で
ただ愛を込めても
あの手はここへ来ない
どちらを選んでもいいのだろう
どちらも選んでもいいのだろう
嗚呼嗚呼
今日も誰かが誰かを壊した
私は、どうしたいのだろう
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何事も想う事が大切だと
テレビで偉い人が言っていました
嘘も現実にする魔法だとか
私はみんなに嘘をつく
私は私に嘘をつく
みんなは私に嘘をつく
それでいいんだって
それがいいんだって
また偉い人が言っていました
私は自らに言い聞かせて
幸せになりましたとさ
めでたし
めでたし
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あまりにも広くて
居心地がよくって
包み込むような水の中で
私は生きています
全てを与えて
酸素も餌も
広い広い貴方の水槽で
私は飼われています
私が何も言わなくても
水を足してくれ
餌を与えてくれ
玩具を与えてくれる
私は生かされています
時々わからなくなる
貴方が何を求めているのか
ガラス越しに見つめているのは
一体何でしょうか
それを聞く事さえ許されない
今日も私は
ただ泳ぐのです