詩人:SAD | [投票][編集] |
あなたの優しさを素直に受け取れないのは
あなたの考えがわかってしまうから
外れたことが一度も無い
カンだけは誰にも負けない
あなたのことに関してなら
どんなことでもわかってしまう
わかりすぎて 苦しいときもあるし
わからなくて 苦しんでいる時もあるのにね
本当はわかっているんだけど
分からない振りをしてるだけ
あなたが 私を好きではないこと
嫌いではないっていうのは
好きじゃないの丁寧語だね
あなたが私のことを
この半分でもわかってくれたら
どうなるかな
お互い だましだまされ
傷つくだけだね
きっと
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1日1日近付いてくる決断の日が
終わりなんだという気持ちと
始まりなんだという気持ちが
行ったり来たり
会えなくなる人のことを考えて
ふと立ち止まろうとしたり
いけない いけない
なんて無理に進もうとしたり
結構力のいる事だったりするから
覚悟を決めて気合を入れて
行こう
誰も引っ張ってはくれないから
行こう
たとえそこが光の無い世界だったとしても
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幸せになれないから
形だけでも出来るだけ幸せに近付いてみようと思う
すごく幸せなふりをしてみたり
幸せに一番近い所で
暮らしたりしてみよう
しあわせになれないから
本当にわかっているから
出来るだけそれで満足しようと思う
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何してんだろって
ふと気付くことがあって
そんな時は
何もかもが間違っているような気がしてきて
プランターよりも大きな向日葵や
道端のフェンスのしぼんだ朝顔の花が
薄明るい7時の生ぬるい風の中
妙に目についてくる
考えているのはいつも同じことで
その悩みを持ち始めた頃から
ずっと周り続けている
待ち合わせているあの人は
なかなか心を見せてくれなくて
会うたびにせつなさだけを連れてくる
あの人を待つ間に目の前を通る車は
当たり前のように今を擦り抜ける
この街に対する自分の比重が
ずれ始めてきているのに
白い月の影は
だんだんとはっきりしてきて
真夏の夕べのはりつく蒸気が
はなれていく心をつかまえる
片想いを告げたあの日から
表情の無くなったあの人が歩いてくる
目も合わせずに約束の場所へ
少しだけ前を歩く姿を
右目でとらえて 左目は伏し目がちに
アスファルトが冷めはじめて
動きやすくなった足とは裏腹に
周り続ける痛みは引きずって
それでも街は流れてて
二人の間に入り込んだ夕闇も
少しずつ色を変えていく
小さな自分に気付いた時に
何してんだろってふと気付いても
いつのまにかそのまま流れてて
月は知らぬ間に黄色くなり
空き地の虫の音も数を増す
ちょっとづつずれだした自分に
動きを止まぬ街の風がずっと付いてくる
行き先は多分決まってて
今までも
これからも
間違っていると気付きながら
押されて 引かれて
月とあなたを追いかけながら
歩き続ける