詩人:SAD | [投票][編集] |
いくつの命が弄ばれたのか
何がその時あったのか
どんな気持ちで
死んでいったのか
私たちは
想像することしかできない
ちぎれた手足を運び
絶え間ない空襲に怯え
天の声を信じ
疑いを持つことも
許されず
崖から飛び降りたあなた
手榴弾を胸にかかえたあなた
暗い穴の中で
息をひきとったあなた
あなたたちも
私たちと同じように
笑っていた?
私たちと同じように
夢を持っていた?
いまだに
この世からは
戦争はなくならない
憎しみも
悲しみも
毎日流される
何の意義もない
紅い血も
私に出来ることは
あなたたちのことを
知った私の
この想いを
隣のあの子に
知ってもらうこと
この悲しくて
やるせなくて
苦しくて
ぶつけようのない
怒りを・・・