詩人:Sky of Heart | [投票][編集] |
雨の匂いと、湿っぽい空。かすれ雲から、にじむ優しい光。この街の朝も、当分お別れと、ふと心に寂しさにじむ。見送るあなたの瞳の奥から、こぼれる寂しさ噛みしめながら。明け方の空眺めていたよ。空港へ向かう車の中、窓の外は白い田んぼと薄明るい空。この景色が大好きだった。朝早いから何も言わずに行くよ。おまえらも頑張って生きろと、飛び立つ飛行機の窓からさよなら告げた。離れてく町並み、海を越えて、雲を抜けたら、太陽を睨み付けた。俺は今日、東京へ行く。この大都会へ。灰色の街、寂しさの街。期待と不安噛みしめながら。
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