詩人:朧 | [投票][編集] |
小さく別れる雲達は
細かくて色んな形で
喧嘩をした後みたい
別れてゆく恋人達は
悲しくて泣きたくて
まだ寂しそうだった
夕日に照らされてる
赤く染まる情熱の色
曇空に変わりがわる
暗く埋まる悲しみ色
自然へと例えてみた
そのままの壊れた家
組み立てられた木は
脆く折れてしまった
また仲良くなりたい
願っても叶わない夢
電信柱から走る配線
人間関係の様に絡む
複雑に絡み合う構造
解けない悪夢みたい
世に電気が無ければ
地球は静かだろうか
蝕まれずに済むのか
貴方に会わなければ
静かだっただろうか
満たされず済むのか
光とは一瞬足りとも
同じ時をもたない物
私が今生きる光なら
刄の様に例えてみる
いつか刃こぼれして
輝かなくなるだろう
貴方が旅立つ時まで
私が箱舟になるから
箱舟を乗り捨てると
私から自由になれる
私で遊んでもいいよ
偽りの笑顔や嘘の話
騙し続けてもいいよ
一時的な遊び道具で
壊されても構わない
私は気付いてるから
壊されても構わない
ただ傍に笑顔で居る
どれだけ突き放され
痛い別れの時だって
隠して偽る泣き顔で
さよならを飾るから
私の光を捨てたなら
先の光へ突き進んで
明るい未来を手にし
私を忘れて…ずっと
笑顔でいて下さい…
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僕がもし花の種なら
貴女の心に植えつけ
笑顔を咲かせるから
生まれて来ることを
許されなかった花は
人の想像上の存在で
一部の者に好まれず
自分を嫌悪する貴女
そんな花と似てるね
忘れられた花みたい
想像だけだとしても
僕は貴女を創造する
貴女の情を創造した
笑顔と呼ばれる存在
心の中に芽生えたね
咲いた花は命絶えた
禁じられた花咲く泉
その伝説を聞き入れ
大切な存在抱かえて
その聖地へ向かった
辿り着いた瞬間の土
僕は貴女を葬送する
約束を守れないかも
涙が泉へ零れ落ちた
枯れた泉に命が還る
貴女の還る地に咲く
白い泉に咲く黒薔薇
沈殿む體を見送った
怪しく香りを発する
黒い夢は薔薇に咲く
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冬に白い雪が積もり
逢いに来る季節の刻
君への想い唄いつつ
優しく降り積もる地
僕は帰って来たんだ
瞳の中に君の白い息
悲しみに染まるなら
天空の架け橋を捜し
心を虹色に染めよう
帰る樹の下で想おう
愁いの刻の優しさは
思う季節を蘇らせる
純粋可憐な君を待つ
懐かしの樹で待った
ずっと考えてばかり
君へ想い唄いながら
ゆっくりと振り返る
祈る事無く巡り合う
変わる事の無い笑顔
恋する事を見た横顔
二人の対面した照顔
冷たくも温かい手を
あの日の様に繋いだ
そっと離れない様に
巡り合う神聖の地上
想い合う心身の浮上
重ね合う二人の感情
白銀の河を渡る二人
歩み続ける白銀世界
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終の最果ての紅き地
桃色に輝く桜の樹は
今宵も血色に染める
生の数で舞う花びら
新たなる命の誕生を
花と共に運び込む桜
奈落に行く地獄の命
曇空に逝く天国の魂
今宵は桜吹雪と共に
命の花が舞い散ろう
殺戮に泣く幼子の命
地中に置く髑髏の魂
今宵も血飛沫と共に
命の花を咲かせよう
死を想像しない刻も
青き惑星の死の輪廻
今この瞬間にも続く
生命は常に果てゆく
死の数だけ咲きゆく
輪廻は滅亡まで続く
地獄に咲く枯れぬ桜
紅い天に舞う死の桜
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私の中に残った欠片
右腕を無くした一年
見る度に思い出す幻
風が体に刺さる季節
死が寂しくない様に
貴方へ供物を捧げた
今も右手は柩の中に
眠りについた貴方の
手をずっと離さない
私の両腕は在るから
右手は悲しみを拭う
左手は温もりを抱く
二人一緒に眠る柩…
貴方を支える為の右
貴方へ捧げる為の左
絡める髪と眺める瞳
温める体と熱い接吻
そしてこの左手も…
全て貴方の胸へと…
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寒空の雪に彩られて
ゆらゆら揺れている
星屑を泳ぐ小舟の月
迷い人が休める様に
少し欠けて待ってる
夜明けに空を舞う葉
いつまでも…と言う
あの煌めき抱き締め
空の果てまで観える
淡く忘れないでいて
ここに私は在るから
鋭利な上弦の蒼月に
今宵は光を詠います
流れる雲は波と記憶
煌めく光は星と未来
魔力と魅力が導いた
そっと置いてきた葉
いつまでも…と言う
幻の未知の先に浮き
蒼が最上級に冴える
星を忘れないでいて
光はここに存在する
空に浮かぶ三日月に
今宵は愛を詠いたい
輝いた月の輪と世界
煌めく緋の色の黎明
綺麗と優麗を想う空
湖に映し出された月
優美に舞い踊る雪夜
淡い光が月まで届き
願いの光円の輪舞が
静かの海を奏でよう
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悠遠の王国に咲く
色とりどりの世界
緑の覆う闇の森林
純情可憐の白き姫
罠仕掛け足を掬い
逆さに縛る拷問は
ほとばしる血脈に
啜り抽く触手の牙
噎せ苦しみ侵食は
喘ぎ声は死の共鳴
胸の鼓動を終了す
先の来世を構えて
風嵐の地獄の花壇
降り立つ革命の華
罪深き愚民の道は
堕ち行く真実の穴
後悔に散りゆく死
過ちの悪人の最後
桃に輝く切なき生
清純の姫へ蘇生唄
目覚めし蓮華の畑
その場所に蘇りし
美し姫の祈り姿は
革命時代の支配者
清らなる微笑みに
新時代の君来たる
正義は革命の色彩
蓮華の華は揺れる
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森に入り乱れる草木
清く柔らかな手触り
偽りの感触と窓の奥
降り続いた雨の先に
見える草木を飾る雫
水が伝う葉の表面は
夜に導かれた光る粒
葉の上の雨粒を拾う
濡れた指先に感じた
冷たさや希望の光は
柔らかな水に導かれ
天に包まれたこの体
白い鍵盤に指を置き
奏でる安らぎのピアノ
小さな細い指先から
放たれてゆく光の音
迷いのない一筋の光
微笑んで奏でるから
輝きを生む曲を奏で
希望の演奏を輝かせ
聴衆となる闇世界よ
優しき光は笑顔へ導く
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情熱を思わせない心
熱愛なんて無い世界
あの頃に交した接吻
口移しでくれた欠片
愛の欠片は何処に?
溶けて消えてしまう
あの頃には戻れない
愛する気持ちを忘れ
繰り返す日常の中で
変化の無いお互いの愛
進化の無い行き止まり
退化も無い止まる時間
終わりを求め始めた
切なさが重複した心
熱く溶ける愛は不要
貴方へ想いを籠めた
熱いくちづけを交す
ゆっくりと崩れゆく
血を吐いて壊れゆく
もう貴方は砕け散る
私の口からも流れる
鮮血と呼べない黒さ
心の闇は深くて黒い
同じ部屋で二人だけ
同じ毒で死ねるなら
口づけで毒の愛を…
溶ける愛の欠片を…
毒を口移しであげる
私の愛する貴方へ…
…おやすみなさい…
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何もが暗くなった闇
離れた世界の彼方に
君はきっと笑うから
僕は立ち上がるよ…
その手を差し出して
あの光を手にしよう
惑星が眠り出す前に
地球が廻り出す前に
君に夢を届けるから
その瞳を開いてよ…
離す世界を繋ぐ前に
世界が光り出す前に
君に逢いに行くから
そう僕を待ってて…
君だけを見てるから
君に逢い愛を届ける
僕等が巡り逢う前に
君に恋を与えるから
僕の愛を受け取り…
二人で誓い合おうよ
世界が廻り出す前に
君を抱き締めるから
幸福を握り閉めて…
君も僕を愛してよ…
廻る地球に誓うから
この青い世界の中で
君だけを愛する事を