詩人:朧 | [投票][編集] |
今宵晴れた夜空と
純粋を願う星の光
どれだけ願っても
永遠は存在しない
哀しくて愛しい花
紅く咲く魅了の華
貴方の様な美しく
素敵になりたくて
ずっと憧れていた
悲しみを願った華
紅く色彩られた姿
情熱を忘れた輝き
妖しくも美しい香
全てを魅了する姿
華は何より輝いた
命が枯れようとも
哀しき願いを叶え
再び咲き誇る華は
悠遠の地にも咲く
夢より大事な華は
何よりも魅せてる
幻覚と思うほどに
その美しさは清く
哀と愛を持ってる
狐の花は曼珠沙華
この花は咲き誇る
一方が枯れようと
願いで蘇る悲願華
もう悲願では無い
忘れられた彼方で
彼岸花が揺れてる
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雪が降り積もる季節
白い吐息の舞う空気
一人悩みを抱えてる
君の描く独創的世界
君にしか描けないよ
気持ちを伝える方法
君は怖がっているね?
上手く行かないのを
ずっと恐れているね
自分の描く気持ちを
伝える事が出来るか
ずっと不安だったね
君しか描けない世界
それは星の数程ある
ほら続けてみようよ
勇気出してみようよ
思い通りに行かない
真っ白な世界を描く
自分の理想は効かず
この世界と同じだね
夢を描く君の絵には
人を笑顔にする力が
眠っているはずだよ
勇気を出して進もう
僕だけは信じている
悩み続けた真の答え
あがいても購っても
未来への道は続くよ
君の乗った観覧車は
降りる事は許されず
君に夢を与える乗物
降りる事は出来ない
先に進んだ未来には
綺麗な色彩が広がり
鮮やかな色になった
まるで空の絵の様に
寒空の観覧車の中で
星空を見上げる僕達
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死者を蘇らせる禁術
幸福を逃した果てに
絶望を手にした永遠
終幕無き蛻となる私
数年の歳月を無にし
ふと発見した書物は
死者蘇生術書だった
奇跡の転生を願うが
その代償は大きくて
迚も叶いそうもない
何を引き換えにする
悲しみを背負う者の
残された最後の夢幻
季節と歳月は流れた
禁忌に全てを捧いだ
黒魔術を完成させた
やっと逢えた女神様
地獄を敵に回しても
楽園を追放されても
私はなにも恐れない
護る為に全てを壊す
嘘や夢や幻でも傍に
傍にいられたのなら
貴方に永遠を捧げる
冷たい身体の女神様
腐敗する事の無い體
私は生涯を禁に捧げ
私は永遠を手にした
全ては愛する者の為に
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世の破滅は黎明
靈耀の夜空
黒薔薇の廃墟
残骸の積もる廃墟に
罪と罰の地下室
赤く滴る棘の牢獄
麗しき瞑目の王女よ
冥界の破壊神降臨の
儀式の生贄となれ
歔泣の血族
歡騰の死神
魑魅魍魎の恍惚
月華に揺れる
瞳の奥は悪魔
骸の踊り子
舞うは死の輪舞
滅びの街の歌は
呆れる程の悲鳴
その奇声は途切れ
希望の勇者現る
神に選ばれし者
対する地獄の使者の
至高の魔力に
世の望みは果てる
王女の魂は闇へ捧ぐ
夜明け前の屍の山
快感の演奏が
途絶えた瞬間(とき)
暗黒時代の襲来
終焉を迎えよ
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異世界へ続く刻の森
辿り着くは冥界の扉
番人ケルベロスの瞳
扉開く奥は紫闇の空
メデューサとリリス
惨殺を繰り返す無情
殺人遊戯の機械人形
逃げ惑う人々を滅亡
飛沫を浴びた赤い月
視上げて鳴叫ぶ人狼
仄暗く白い霧に現る
ヴァンパイアの紅城
この城を支配せし者
吸血鬼の皇は美しく
何時でも気高く嗤う
国皇と結ばれし魔女
闇の妃は祭壇の儀式
蜜とサクリファイス
幻想を燃やす蒼き炎
覚醒せよナイトメア
星を覆う悪夢始まる
夢魔が襲い掛かる夜
キメラは屍を喰らい
拾う瓦礫と呼ぶ骸骨
此処は地獄の死の森
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悪に染められた地
偽善者と愚民の世
その大地に立つ僕
空っぽだった心に
混沌の天秤の上で
君を見つけた未知
決断に立ち止まる
僕の矢印は何処を
闇を指しているの?
それなら歩んでやる
しっかり絡めた指は
君の手を強く握った
美しく壊れた世界に
ピリオドを打つ為に
終幕に何があろうと
破滅の運命を進んだ
愚善者達の最後
町に人影は二つ
もう終わりにしよう
君と二人で堕ちる道
終わる時は二人一緒
歴史幾千年の血の剣
僕達の胸を繋げよう
この紅き剣(ツルギ)で
紅いベッドの上
僕の上で眠る君
君の下で眠る僕
心は繋がったんだね
指を絡めて握る両手
僕達の寝顔は自然と
安らかに微笑んでいた
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僕の幸福を引き替え
君に幸福を与えたい
空に誓う一生の願い
僕の全てを捧げたい
君の全てが好きだよ
万物全てを越えよう
光りは降り雪になる
雪は溶けて花になる
花が実って恋が咲く
恋が芽生え愛になる
愛はやがて君を想う
君を抱き締めてる…
僕も悲しくなるけど
君は泣き顔でも素敵
それでも泣かないで
僕が守り続けるから
君だけは泣かないで
どんな姿も素敵だよ
僕が心を抱き締める
君の心を抱き締める
木の下で抱き締めた
僕はずっと愛してる
君をずっと愛してる
木の葉と言の葉の風
僕は全て受け入れる
君が旅立つ時だって
この歌を忘れないで
幸福(シアワセ)を紡ぐ歌
僕は必ず歌い続ける
君の為のラブソング
葉の舞う丘で歌うよ
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砂を司る灼熱の聖域
尽きた屍を運ぶ熱風
終幕の太陽の日射し
望んだ雲の涼む楽園
枯れ果てぬ想いの中
朽ち果てた緑の世界
美に冴える紅(クレナイ)
死の砂漠で風に揺れ
咲き誇る朿突きの華
オアシスより美しく
視た旅人が砂に消え
幾度も最後の聖水を
命犠牲に生を与えた
砂漠で甦る奇跡の華
黄昏が涙の命を守る
暁の空に祈りを捧げ
蒼窮に終止符を打つ
嵐をも吹き飛ばす色
果てない奇跡の恵み
止まない雨天の励み
大地は緑を取り戻す
夕闇が訪れても光り
赤く煌めく女神の姿
光を祝福する星の渦
砂漠に咲く紅の薔薇
緑地に輝く紅の女神