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朧の部屋


[11] 光を集める指先
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森に入り乱れる草木
清く柔らかな手触り
偽りの感触と窓の奥
降り続いた雨の先に
見える草木を飾る雫

水が伝う葉の表面は
夜に導かれた光る粒
葉の上の雨粒を拾う

濡れた指先に感じた
冷たさや希望の光は
柔らかな水に導かれ
天に包まれたこの体
白い鍵盤に指を置き
奏でる安らぎのピアノ

小さな細い指先から
放たれてゆく光の音
迷いのない一筋の光
微笑んで奏でるから
輝きを生む曲を奏で
希望の演奏を輝かせ
聴衆となる闇世界よ
優しき光は笑顔へ導く

2004/11/29 (Mon)

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