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理恵の部屋


[154] Type-C
詩人:理恵 [投票][編集]

はらりと一つ、雪が落ちる
つららは下に下にと伸びていく
鋭く尖る冷たい刃は
透明な光を帯びたまま

私の知らない合間に
世界は動く
蠢いている

未知の敵に翻弄されて
いつの間にか消えた境界線にも
私たちは気づかない

こんな時ばっかり
こんな時ばっかり

優しさなのかもわからない
厳しさなのかもわからない

今までの綺麗事の浅はかさだけが露呈して
真実は濁りを増していく

五回変化する魔王より
現実はいくらだって変化する

そのうちただの文字だったのが
言葉を紡ぎ星座になり
私たちに迫ってくる

と、学者は言う

私たちはきっとまだ
迷い続ける
この声を枯らして
その涙が涸れるまで




2022.1.27.

2022/01/27 (Thu)

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