ホーム > 詩人の部屋 > 理恵の部屋 > ココロ

理恵の部屋


[21] ココロ
詩人:理恵 [投票][編集]

ああ、砕けた。

ひとつひとつ、私の心。

破片、拾っても

もう、元には戻らないね。

触らなさんな、怪我するよ。

さあさあ、ほうきとちりとり持ってきて。

あたしのココロは不燃物じゃないからね、

ひとつ残らず灰にして。

なあに、今さら大事にするもんでもないさ。

今のあたしがかけるのは

子どもの私にかけるのは

至極妥当な言葉だろう?

私だけが大事そうに抱えてた

それが大人に弄ばれてた理由がわかるだろう?

泣くなよ、泣いたってもう

私の味方はいないだろう?

それを砕いたあたしを

見ていただろう?

私にはまだ早かったかな?

わかったよ、ちょっとどいててね。

ほうきとちりとり持って来るから。

ひとつ残らず灰にしてあげる。





H27.2.14

2015/02/23 (Mon)

前頁] [理恵の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -