詩人:理恵 | [投票][編集] |
気が付いたときには、まみちゃんはそれと暮らしてた
誤って蹴飛ばしたとき、初めてそのことに気づいた
出会ったときは新しいモップのようだった
まみちゃんはしばらくそれを見つめてた
まみちゃんが学校から帰ると、
それは煙のようにもやもやとしていた
次の朝に見ると、マリモのように小さくなってた
夕方に学校から帰ると、
もやもやが大きくなって部屋の隅にいた
まみちゃんはそれを池に沈めた
それはどうやら池の底が気に入ったようだった
まみちゃんは毎日それを見に行った
それはぷかっと浮いてきた
それのいる場所はとても居心地が悪いけど
不思議と落ち着いた
きっとまみちゃんは、魅了されていた。
H27.5.21