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理恵の部屋


[6] 息もできないくらい
詩人:理恵 [投票][編集]


心の呼吸はとっくに止まっているのに
心臓は鳴り続けているんだ

身体は魂の入れ物で
動く以外の機能はないのに
人情とか、思考とか
そんなものを求められても
応えられるはずないのに

ぼくは、身体を殺せない
臆病者だ

心を土に埋めることはできるのに
身体を海に投げることはできなくて
今が苦しいわけじゃないから
苦しいのは未来だから
どれだけ同情すべきモノがあったとしても
どれほどの誘因があったとしても
行動したのは、ぼくだから


もう、ただただ眠りたい
深い森の奥に
吸い込まれるように





H26.12.2

2014/12/02 (Tue)

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