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理恵の部屋


[91] 忘れられない言葉
詩人:理恵 [投票][得票][編集]


死にたいと、あの子は言った

空に流れる星を見ながら、あの子は言った

一度だけ白い息に埋もれた言葉は

もう二度と出てこない

空気に触れて溶けた言葉を

僕らはもう聞けない

ちょうど一年後に

あの子は死んだ

誰にも知らないシグナルを残したのは

きっと誰もあの子を知らなかったから

ねえ、君はいま

しあわせですか

僕はそれを笑うより

君のしあわせを祈ってやまないんだ





H28.12.5

2016/12/05 (Mon)

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