疲れた身体が目覚めると
窓は漆黒の闇
雨の叩く音だけが
辺りを包み込んでいて
熱いシャワーを浴びながら
あと二時間だけ眠ることを考える
髪からしたたる雫を拭い
コップ1杯の水を飲む
巡る水はすっと身体を重くして
眠りへと私を誘うけど
熱い風を髪に当てながら
ふと川辺の桜を思う
今年もそんな季節が咲いていた
儚く咲き散りゆく姿に
何人もの芸術家がそれを唄い
その下で陽気な人が酒を飲む
染みゆく水を感じつつ
また一つ季節が終わったと
ふっと悟った午前二時
H29.4.9
2017/04/09 (Sun)