詩人:Smile | [投票][編集] |
夜が明ける空に
いつからか光を見出せなくなった
暗闇に包まれて
月灯りに照らされて
大切なものは
手を伸ばせば届く距離にあると思ってた
片目の視界に見てた夢
いつのまにか遠くて
とっくに届かなかったのに
大きく近くに見えたのは
思いの強さのフィルターのせい
ただ思うだけじゃ
願うだけじゃ
叶わないことくらい知っていたはずだろう
人は時に
ふと盲目になるんだ
夜明けに光を見出せなくなったのは
故意に目を閉じているから
暗闇のまま
イマが続けばいい
また一日
一日と
あの日から遠ざかるのがこわい
あの日を迎えるのがこわい
受け止めたくない現実を
夢を失った私を
両目で真っ直ぐ見つめることができたら