詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
此処に居たくない、と泣いた
触れていたい、と
誰に求めてほしかった?
零れ落ちる雫は何処へ?
満たされない、は我が心
周りは哀しみばかりで
消えてしまいたい、と願った
斬り捨てて、全て
微笑ってることを望んだ時が
とても昔の事のようで
所詮此処までなのだ、と
見切って終えた
好きにしたら良いよ
もう何もかも朽ちた
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こぼれ落ちた月の欠片
僕の部屋の窓辺にそっと
落ちてきた 音もなく
すくい上げた瞬間
雪のように消えていった
その時キミを見た気がした
締め付けられるような感じに苦笑した
あぁ忘れたつもりで
忘れてなかったか
気付かぬうちに涙が流れる
キミが僕の前から消えたのは
突然の事だったから―――――
前になんか進めないよ
ほんとに愛したのはキミだけだった
不意に窓辺に音もなく
またこぼれ落ちてきた月の欠片を
キミに重ね
今度は壊さないようにと
両手に包み
優しく小瓶に入れたのは
いつの日のことだったか
詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
貴方の優しい、その顔が
哀しみに歪むのを、もう
あたしは見たくない
こんなに、傷つけてしまうのに
嫌いだって離れてくれれば
あたしに烙印を刻んで
どうしてたくさん、傷つけてきたのに
あたしは貴方に癒されてるの?
こんな権利在るはず無いのに
きっとまだ、、
もう、大切な人は傷つけないって
決めたのに、弱い
あたしはあまりにも弱過ぎて
足りな過ぎた
代わりに満ちる誰かの哀しみ
もう、傷つけないって決めたのに
痛みなら、あたしに
与えてくれたら良いから
傷なら、あたしに
刻んでくれて良いから
もう、誰もだれも
傷付けたくない
出逢わなければ、良かったの?
このまま、忘れてしまえば良いの?
どうすれば傷つけないで済む?
どうすれば傷は癒える?
それでも離れないで居て、は最低
ここに居る権利さえ、もう
在りはしないのに
それでもまだ、貴方の傍に、
失せろ、もう触れちゃいけないんだ
刻まれたモノをもう一度
忘れるなら、何度でも
痛みと涙で思い出して
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涙が零れて
もし、止まらなくても
貴方には、分らない
もう、見えない
好き勝手、しすぎた
たくさん、たくさん
傷つけ過ぎた
ごめんなさい、で終わるほど
あたしの気持ちは軽くなかった
どうして好きになってしまったのだろう
後悔したって、もう遅い
ふとした時に思い出す
涙が止まらなく、なる
これが何なのか、解らないけれど
繋がれたまま、絶ち切れていない
あたしは、どうすれば良いって
己が撒いた種
また、繰り返す
あたしが生きること、は
人を傷つけて失うこと
もう、誰も居ない方が良いの?
誰かが嘲笑ってる
声が響く、甦ってく
あたしが愛してるのは、
どうしてこんなにも鮮やかなの
どうすること、が正しいの
泣いて、ないて
答え、を探して
どうして好きなってしまったの
どうして思い出してしまうの
最低
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未だ、繋がれてる
記憶の底
もがくのは、見えないように
抜け出せはしない
こんなにも穢れてる、の
虚ろな瞳は、どうか貴方を映さないように
ふらふら彷徨っている、ここで
二度と触れられなくなる前に
もう、全て哀しいから
ここに居られなくなる前に
それでも貴方と居たい
なんて、どこまで堕ちるのか
降り注ぐ雨が、ほら
こんなにも冷たい
錆びた、心と
錆びない、鎖と
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貴方の匂い、
すごく、すごく好き
胸の奥の締められる感じ
ずっと忘れてた温もり
抱き締められた感覚
全てが愛おしい
触れて居たいのに
最低、でごめんね
本当は触れてもらえる
権利さえないのに
優しくされるほど
貴方に甘えていくよ
疑い深くて、ごめんね
なぜ愛してくれてるか、さえ解らない
あたしが傍に居たいだけ、かもしれない
強がり、でごめんね
愛してるからこそ、痛い
あたしは最低、です
それでも傍に居たい、と思うのは
戒めを忘れているから?
貴方を愛しているのに
お願い、だから
離さないで
詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
最低、なのは知ってる
未だ何をしてる、のか
苦し紛れに何を口走った?
烙印を背負うのが怖くなった?
もう愛さないと、決めたのに
生きることは誰かを傷つけること
哀しみはもう、すでに満ちてしまった
いつかは云わなくてはいけない
さよなら、に怯えて
また誰かを失ってはいけない
あたしの今、愛してる人は。
最低、なのは解ってる
好きじゃない、記憶の痛み
いつかは云わなくてはいけない、さよなら
逃げてばかりのあたし
もう一度前向いて
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揺れるさざ波は
光を返して
涙で霞んでしまった視界には
もう何も映らぬと云うのに
色を失った周りだけが
すごい速さで駆け抜けて
残した記憶だけが
痛く響いた
優しさを求めたあたしとは裏腹に
氷雨ばかりが降り注ぐ
冷えきった躰にもう一度
灯火をくれるのは
貴方、だと信じて良いですか
貴方の温もりになら、もう一度
触れて居たいと思う
世界が色を失ったとしても
貴方が居るのならば
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耳に、ヘッドホン当てて
見てる、ようで見てない
映した瞳、の向こう側
旋律に乗せて、吐き出すのは
昔の、痛みだったりとかする
何も、見ていなくて良い
きっとそうだ、って
勝手に思ってたりする
このまま波に攫われて
何も感じなくなって
しまえれば、いいのにね。
こんな時涙は
意味を持たないから嫌になる
独り、でいいんだって
思ってることにする
ねえ君も、離れてしまうから
掴んだ裾はきっと無情にも
振り払われたりすんの、かな
見てないようで、見ている、よ
心のみしみし、は聞かないでおく
きっと、旋律で掻き消して
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壊れた、というあなたを
繋ぎとめるのは、あたし
泣かなくて、泣けないのは
きっと感情が鈍ってしまってるの、ね
しんどかったよね
張ってる糸、すこしだけ
緩めてみても良いんだよ。
あたしも一緒に、ほどいたげるから
無理に何か、しなくたって良い
ただゆっくり、あなたが動くままに
あたしが隣に居るから
怖がらなくて良いよ
二人で、歩いてこうね
ねえ、あなたは
壊れてなんか無いよ
拒絶した窓辺の上に
哀しい顔したあなたが居るだけ
優しくないよ、は嘘だよ
風が流れたら、こんなに優しく微笑うもの。