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阿修羅の部屋


[11] 月の欠片
詩人:阿修羅 [投票][編集]

こぼれ落ちた月の欠片

僕の部屋の窓辺にそっと

落ちてきた 音もなく

すくい上げた瞬間

雪のように消えていった

その時キミを見た気がした



締め付けられるような感じに苦笑した

あぁ忘れたつもりで

忘れてなかったか

気付かぬうちに涙が流れる

キミが僕の前から消えたのは

突然の事だったから―――――



前になんか進めないよ

ほんとに愛したのはキミだけだった





不意に窓辺に音もなく

またこぼれ落ちてきた月の欠片を

キミに重ね

今度は壊さないようにと

両手に包み

優しく小瓶に入れたのは

いつの日のことだったか

2005/06/14 (Tue)

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