ホーム > 詩人の部屋 > 阿修羅の部屋 > ぼくのそら

阿修羅の部屋


[157] ぼくのそら
詩人:阿修羅 [投票][得票][編集]

切り出した空の欠片に


涙色の僕を映して




眠る前に
飲み込んだものが

思い出せなくて


吐き気を感じていた




愛おしくも流れ落ちる
血液が

いつか色を失った時



抉って愉しんでいた
傷が

いつか塞がった時



僕はその いつか に
息絶える




笑い事じゃ ないんだ



気を失うように眠るのは


目覚める事を
望んでいないからで



君を視たくないからじゃ ない

って言い訳しとく



愛される事を怖がるくせに
愛を求めるのは


それさえも罪なの?





涙を流していない から


哀しくないなんて 思うなよ




小さな明かりの中で

僕は哂う準備を整える




そう生きる事が
間違い なのだとしたら



僕の全ては









生きる事は
しんどい事だ

2007/05/13 (Sun)

前頁] [阿修羅の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -