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阿修羅の部屋


[181] Painful
詩人:阿修羅 [投票][編集]

切り取った空が


まるで泣いているようで




落ちてくる、雨に


目を逸らした




重なるように


降りしきる其れは



やがて全てを

飲み込みそうで




怖くなって

世界を閉じた






暗くなる、周りに


いつぞやの
貴方が浮かぶ




届かないと
知っているから




今は鎖さえも
心地良い







出逢えた奇跡も

思い出に変わるなら




今はそんな

そんなものは要らない




何より、なにより


貴方がほしいんだと


泣いても、届かない






どうして、どうして


あたしじゃないの




夢見る、全ては

貴方なのに





あたしの 貴方に

終わりを告げたい





夜を迎えて

瞳閉じるように




全てを飲み込んで







もう戻れない

2007/08/03 (Fri)

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