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阿修羅の部屋


[209] Revive
詩人:阿修羅 [投票][編集]

浅い呼吸を
繰り返して

色を抉って
風もない夜

僕は切り裂いた


夢と心の反動で
何も見えなくなった

蒼の、あおの底


誰に宛てたのかさえ
解らない程とおく
遠い記憶

いなくならないで

その声だけが響いて

泣いているのに

涙さえ落ちなかった



脳髄の底響く
絶え間なく、絶え間ない歌


さようなら

淡く、微かに交わした

接吻のように
消えていった


さようなら

さようなら



きっとその果てで


少しだけ、
ほんの 少しだけ

あたしは息を吹き返す

2008/04/24 (Thu)

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