詩人:山姫 | [投票][編集] |
詞を待つ
詩を待つ
期を待つ
自分の持つ言葉から
詩に相応しい言葉
知識の泉 感情の奥
詞でも詩でもいい
私の中から出る言葉
詞を待つ
詩を待つ
期を待つ
詞を待つ
詩を待つ
期を待つ
詩人:山姫 | [投票][編集] |
家族みたいに気が置けなくて
でも家族以上に気になって
すごく楽しいんだけど
知らない人の話が出ると嫌な気分になって
他人ではあるんだけど
他人とは全く違うような感じで
上手く伝えられないけど
つまり あなたが好きです
詩人:山姫 | [投票][編集] |
「おかしちょうだい」
「へ?」
シーツを被って娘が手を出して来た
ちらりと君に目を向ける
カレンダーを指差しながら君が笑った
…なるほど
僕はテーブルを眺める
右手に柿ピー 左手にビール
「…柿ピー…食べるか?」
「や〜。ケーキがいい」
やれやれ
それじゃとり憑かれながら買い物にでも行くか…
「いってらっしゃい」と笑顔で見送る君がくれた今日だけの甘いお守りでもポケットに入れて
詩人:山姫 | [投票][編集] |
ねぇ今より大人の私
幸せですか
今の私はぐちゃぐちゃで
夢と現実を行ったり来たりでも
ねぇ今より未来の私
大人ですか
今の私は年上に反発して、同い年を若いと思い
大人と子供を行ったり来たりでも
ねぇ今より先の私
好きな人はいますか
今の私は付き合っていても心は満たされなくて
友達と恋人を行ったり来たりでも
ねぇ今から10年後の私
自分が好きですか
まだまだ小さく泣き虫で
笑顔と泣き顔行ったり来たりでも
ねぇ全ての私
笑ってくれますか
私に必要なのかもしれないから
嬉しいことと悲しいこと行ったり来たりでも
私に似合った道だって
私だけの道だって
詩人:山姫 | [投票][編集] |
美味しいワイン
愛用の枕
暖かいベッド
君からのおやすみ
今夜はよく眠れそう
明日はお休み
予定も真っさら
たまの休息
君の夢
満足したら動き出そう
満足できないその時は
すぐさま君に会いに行こう
詩人:山姫 | [投票][編集] |
疲れてた
ただずっと横たわってた
何となく視線を動かすと
キラキラした大きな鏡に私が映った
不思議そうに見つめてたので
同じように見つめ返してみた
そしたらその鏡の持ち主が無邪気に笑った
私の何を見て笑ったの
私の中に何を見つけたの
側に来たのでとりあえず微笑んだら
「ま〜ま〜」って言って頭を撫でてまた離れていった
何がしたかったのかわからなかったけど
明日も頑張ろうって思えて
少し元気が出た
ありがとね オチビさん
でもね オチビさん
私はママじゃないよ(笑)
詩人:山姫 | [投票][編集] |
誰もいない部屋
鳴らない携帯
私に絡み付く淋しさ
慰めにもならない音の奔流
限度オーバーのトランキライザ
ひたすら空けたボトル
やめろと言われても続いている煙草
直らない朱い線
あぁ神様 …いつまでも独りで生きていけない私はどうすればよいのでしょう
自分を傷つけてしまうから
暗闇へ真っ逆さま
相手を縛りつけてしまうから
二人とも真っ逆さま
詩人:山姫 | [投票][編集] |
いつまで経ってもベッドから出られない
仕事があるなら義務で起きられるのに
用事があるなら期待で起きられるのに
今日は何もないんだもの
今日も何もないんだもの
カラダが重くて重力に縛られる
ココロが重くて自由力が縛られる
詩人:山姫 | [投票][編集] |
僕が君へ伝える愛は冬のようだ
雪のように真っさらで
氷のように静かに
空気のように澄んでいる
強気にはなれない僕なりの精一杯の愛し方
でも同じように冬に例えるなら君はこう思うかもしれない
雪のように手には残らず
氷のように冷たく
空気のように痛い……と
詩人:山姫 | [投票][編集] |
デスクに向かいながらも今夜も君の事を考える
しばらく君に触れていない指が冷たく カップの熱が体温を連想させて 僕は手を離せない
すぐにでも会いたくて
いつまでも触れたくて
溜息とともにカップから放した掌はじんわりと朱く
脈打つ度にほのかに傷む
僕の気持ちも同じように
何もしないうちに熱をもつから
気がついた時にはもう痛みだしているんだろう
そしてそのカップのように君は冷めていくだろう