詩人:山姫 | [投票][編集] |
人も木も車も物も場所も全部
僕の邪魔をするものなんて全部消えてしまえばいい
人も木も車も物も場所も全部
僕を不快にさせるものなんて全部消えてしまえばいい
そうしたら
そうしたら家族も恋人も友達も故郷も無くしてしまうだろう
その時は
その時は自己嫌悪をして、みんなの所へ逝けるだろう
そうだ
そうやってなにもかも消えてしまえばいい
詩人:山姫 | [投票][編集] |
ひらひらと
きらきらと
空からたくさん
地面にたくさん
小さな不安と小さな勇気
誰にも知られずに消えるかもしれない
誰かに知られて踏まれるかもしれない
それでも私の後を継いでくれるなら
それでも私の思いに続いてくれるなら
先に降り立つ小さな私が
次に飛び込む貴方を支えます
詩人:山姫 | [投票][編集] |
お人よしな白猫
人嫌いな黒猫
遊ぶのが好きなトラ猫
インテリな灰猫
子供っぽい短毛
大人っぽい長毛
猫が私になっているのか
私が猫になっているのか
わからないけど
わからないけど
誰かが来たからまたこの子達の力を借りよう
詩人:山姫 | [投票][編集] |
ようこそ
ようこそ
ここはZOO
自然と人工
二律背反の楽園
ここに住む彼等は
愛らしく
恐ろしく
獰猛で
温厚で
美しく
醜い
その限られた自由の中を生きる姿は
あなたたちのような
そう、まるであなたたちのような生き様
ようこそ
ようこそ
ここはZOO
互いが見世物となる歪な楽園
詩人:山姫 | [投票][編集] |
我は王
力強く
勇猛で
優雅な王
相手の戦意を掌握する双眸を恐れよ
全てを引き裂く爪を恐れよ
雄々しいこの姿を恐れよ
強き我を恐れよ
飼い馴らされ プライドを奪われた一人ぼっちの王だとしても
詩人:山姫 | [投票][編集] |
真冬の空を見上げる私には この翼は重荷にしかならず
遥か遠くを射抜けるはずの双眸は 近くで戯れる者の姿しか捕らえず
いくら天高く翔ける姿を夢想したとて 檻の中の私には叶わぬ事
さすれば
この翼は意味があるのだろうか
この姿は意味があるのだろうか
この私は意味があるのだろうか