世の中って簡単よね

ニコニコ笑って媚びてたら生きれるんだから
我慢して抱かれてやれば生きていけるんだから


ねぇ　育ちのいいおバカさん達

アタシはあんたらみたいに悲劇のヒロインぶったりしないわ
そんなのアタシのガラじゃないから

それにブザマとも思わないわね
アタシには他の生き方なんか出来ないから


だから…アタシはこの生き方で生きてやるの
したたかに生き抜いてってやるんだから

最初は会えれば満足だった

話すようになると　会えた時の嬉しさが薄れてきた

遊ぶようになると　話せるのが当然のようになってきた

付き合うと 遊びに行ってもあまり緊張しなくなった


どんどん強くなった欲求は

最後にはどうなるんだろう

すれ違う人にも
あなたの知り合いにも
あなたの持ち物にも

あなたの側存在する全てを嫉妬する私を許して下さい


会えない時間は永遠のように長く
会える時間は刹那のように短いから

あなたに会えた瞬間に
二人の時計を止めてしまいたいと願う


こんな私を許して下さい

高みを目指すのは悪くないさ
生きてる以上は誰だってそうなんだろうからねぇ

とはいえさ　気をつけなよ
高いとこばっか見てると蹴つまずくからさ

だから、たまには自分の足元しっかり見て
自分ってもんを把握することも大事なんじゃない


ま、俺がアンタらに言えた義理じゃあねえけどさ

『あなたの代わりはいない』という言葉がある

じゃあ『…ができる人』でも『…な人』じゃない

『僕』を
『僕』を必要としてよ

そう言ってくれたら頑張るから
そう思ってくれたら頑張るから

僕の姿は両親のコピー

知識は世間や本のコピー

好みは家族のコピー

癖も何かのコピー


なら
僕のオリジナリティはどこなんだろう

姿は両親のコピー

知識は世間や本のコピー

好みは家族や周りのコピー

癖も何かのコピー


それでも

それでも
培った経験は自分だけのオリジナル

知識を含めた知恵もオリジナル

家族だって知り合いだって恋人だってオリジナル


私の人生全てが私のオリジナル
人の人生全てがその人のオリジナル

最初は子宮
次は出産時の一部屋

そこから自宅、幼稚園、小中高校、大学、社会、国…

自分の行ける場所が増えてゆく
世界がどんどん広がっていく

そうやって
踏んだ場所が
見た景色が


世界なんだね

絶え間なく流れるこの瞬間に

そこにいなかったなら
気付かなかったなら
話さなかったなら

あなたと私は他人だったんですね

それが今　こうしていられるのは奇跡に近い確率で

その絆という奇跡のおかげで


今　私は独りじゃない

漂う事しかしてこなかった僕に君が寄り添う

だから今　地に足をしっかり着けられるんだ