詩人:山姫 | [投票][編集] |
あなたは樹
堅くて強い樹だから折れないか少し心配になる
だけど大丈夫だね
折れてもそこには新しい芽が生まれてくる
あなたは木
柔らかく細い木だから風雪で揺れる姿が少し心配になる
だけど大丈夫だね
周りの圧力で揺れても元に戻るしなやかさをもってる
あなたは樹
たくさんある葉が落ちゆくのを見ると少し心配になる
だけど大丈夫だね
落ち葉はやがて栄養になり新たな命を育む
あなたは木
一人で立つ姿を見ると少し心配になる
だけど大丈夫だね
みんな同じ大地で生きて自分にあった根を下ろしている
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爽やかにはじけるそれを君は静かに飲み干す
カランと氷が音を立てるそれを君は静かに飲み干す
空のように透き通った心は
海のように包みこむような心は
そうやって君の中で形作られるのかもしれない
詩人:山姫 | [投票][編集] |
言葉は水 心から流れた一滴
そのままなら心の糧にして潤い
ただ気をつけなければいけないのは温度差
冷たいなら冷静になるけど氷のようなら突き刺さり
温かいなら暖められるけど
熱湯のようなら火傷をさせる
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あなたを愛する事で存在を確認する私を赦してください
肩書だけの恋人のような愛し方しかできない私を赦してください
欲求はあるのに
身体を重ねる事も
キスをする事も
手を握る事も
嫌われる事を怖れてまだできないけど
それでも私の心はあなたの事をとても愛しく思います
詩人:山姫 | [投票][編集] |
オイラはピエロ
へんてこメイクな人気者
器用にこなす芸達者
楽しませるためにドジしたり
泣いてる時には風船をプレゼント
オイラにかかりゃどの子も笑顔さ
オイラはピエロ
ホントは地味で人見知り
うまく笑えない不器用者
誰よりも怖がりで
誰よりも淋しがり屋で
誰よりも泣き虫
なぁホントのオイラはどっちかな
あなたの好きなオイラは…どっちかな
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黒ネコふらふら誰にも懐かず
一人でただただ生きてきた
人ゴミざわざわ気にも留めず
今日もスタスタ我が道を行く
ある時ニャーニャー同胞の鳴き声
辺りをキョロキョロ見てみたら
お家でぬくぬく飼われてて
胸がチクチク痛くなってきた
なんだかどんどん寂しくなってきて
帰りにしくしく鳴いてたら
彼女がとことこやってきて
頭をナデナデしてくれた
その手はとてもふわふわで
涙がだんだん止まったけれど
初めての優しさビクビクしてしまい
彼女をがりがり引っ掻いた
それでもじんじん痛む手で
優しくとんとんと背中を叩くものだから
僕の不安はどんどんなくなって
気付くとすやすや眠ってた
今ではポカポカ部屋の中
彼女にピタピタくっついて
隣でごろごろのどを鳴らす
黒くてつやつやの僕がいる
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この状況から抜け出したくて
毎日ぐるぐる回ってる
高い塀で何も見えないから
毎日山のてっぺんから仰ぎ見る
お前らが馬鹿にしたような目で見てるから
歯を剥き出して嘲笑ってる
だけどよ
お前らだって毎日同じように生きてるって解ってるか
なぁ…賢い人間様ども
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「忘れる」という字は心を亡くすと書く
つまりはその時の心境を亡くしちゃうのが「忘れる」ってことなんだろう
それなら
それなら僕はいくつ忘れてきたろう
しょうもないことも
大事なことも
嬉しかったことも
悲しかったことも
でもさぁ…砂みたいにこぼれてなくしていくけど
その瞬間を生きた僕の気持ちは忘れたくない
たとえほんの一握りでも覚えていたいんだ