詩人:山姫 | [投票][編集] |
私を勇気付けるあの星の輝きも
ファンタジーの世界に導くあの童話も
共感するフレーズも
全て過去に作られたもの
それらが時を超えて私に届くなら
私の言葉もいつか誰かの心に届くといいな
そう祈りながら私は今日も画面に向かい言葉を残す
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昔 私が飛べた頃
見上げる空はもっと青く遠く
その中を泳ぐように翔ぶ仲間の姿を飛べない私は羨んでいた
その度に恥ずかしくなり海へ身を潜ませた
月日が流れいつしか私は飛べるようになっていた
誰も見たことのないもう一つの空
どこまでも碧く深い私だけのスカイブルー
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それは静かに
それでいて突然に始まる
食うか食われるか
勝負は1瞬で決まるのだ
さぁ張り詰めた糸に全神経を研ぎ澄ませろ!!
そして
決してその糸を切る事なくやり遂げろ!!
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朝日を浴びる帰り道
わずかに残る雪の中に緑が顔を見せていた
まだまだ肌寒いけど気持ちは暖かく
冬の終わりをかすかに感じた
かつての白い雪は着色され最後には見えなくなる
でもそれは消えた訳ではなく
春に咲く草花へ命を送っているからだ
誰かの心が自分に染み渡るように
冬の雪が春の草花に染み渡ってゆく
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洋服やバッグ、アクセにコスメ
私に「もっとお金を有効に使いなさい」と言ってくるオトナの皆さん
じゃあ、エライ政治家のおじさんに渡すとか使わない兵器買うとかはあんた達の言う「有効な使い方」なの?
カラオケやゲーセン、ライブに買い物
私に「もっと時間を有効に使いなさい」と言ってくるオトナの皆さん
じゃあ、進まない会談とか野次だらけの国会とかはあんた達の言う「有効な使い方」なの?
どこからが有効な使い道ってのが私にはさっぱり見えてこないんだよなぁ
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私という器に感情という水が注がれる
それは止まる事なく流れるものだからすぐに溢れてしまう
溢れた感情は涙になって人を濡らし私を濡らす
その度に慰めの言葉をもらうけど
その度に私は申し訳なくなり俯いて小さくなる
ダメな心の悪循環
ダメな私の悪循環
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何かが頭をよぎった
とても些細なものなんだけど
私を不安にさせた
あぁもうダメだ
この気持ちは払拭できない
この不安は解消できない
今の私はさっきまでの私じゃないから前に進むことなんてできない
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なんとなく辞書を開くと気になる言葉を見つけた
ambivalent=二律背反
今の自分にぴったりなその言葉にラインを引いてみた
私のこの感情もきれいに線引きできたらどんなに楽だろう
ふと視線を外した先の紅茶とミルクの混合物がそんな今の自分と重なって
私はそれを一気に飲み干した
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あなたに嫌われたくなくて優しい言葉をかけつづける私
いっそ私を嫌ってくれたら楽なのに
あなたが心配しないよう自分を偽り続ける
言葉はまるで血を吐くよう
本心を隠してあなたを励ます自分がとても嫌い
いくら表面の距離が近くても
いくら周囲から見た関係が近くても
互いの心が近くなければ意味がない
傍にいたくてもいられない
この時間はまるで拷問のよう
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我等の見る世界はどこまでが真実なのだろう
右の眼は現視の眼
映る世界は哀しいニュース
誰もがひそかに想う独りの現実
左の眼は感覚の眼
映る世界は醜い心情
誰もが持つ抑圧された感情
片目では誤り 両目では翻弄されるのなら
真実というものは他者では理解できぬ代物なのだろうか