詩人:山姫 | [投票][編集] |
朝日を浴びる帰り道
わずかに残る雪の中に緑が顔を見せていた
まだまだ肌寒いけど気持ちは暖かく
冬の終わりをかすかに感じた
かつての白い雪は着色され最後には見えなくなる
でもそれは消えた訳ではなく
春に咲く草花へ命を送っているからだ
誰かの心が自分に染み渡るように
冬の雪が春の草花に染み渡ってゆく
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それは静かに
それでいて突然に始まる
食うか食われるか
勝負は1瞬で決まるのだ
さぁ張り詰めた糸に全神経を研ぎ澄ませろ!!
そして
決してその糸を切る事なくやり遂げろ!!
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昔 私が飛べた頃
見上げる空はもっと青く遠く
その中を泳ぐように翔ぶ仲間の姿を飛べない私は羨んでいた
その度に恥ずかしくなり海へ身を潜ませた
月日が流れいつしか私は飛べるようになっていた
誰も見たことのないもう一つの空
どこまでも碧く深い私だけのスカイブルー
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私を勇気付けるあの星の輝きも
ファンタジーの世界に導くあの童話も
共感するフレーズも
全て過去に作られたもの
それらが時を超えて私に届くなら
私の言葉もいつか誰かの心に届くといいな
そう祈りながら私は今日も画面に向かい言葉を残す
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無数にケーブルで繋がれた世界の中で
僕の言葉は0と1の集合体になり
光のスピードで駆けぬけ
君に届けに行くよ
離れていても頑張る全ての人へ
「Ale for YOU!!」
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はにかむ君から甘い香り
緊張しながらそれを受け取り
開くと中にはかわいい彩り
途端に胸に歓喜が満ちたり
自制が心のゲージを振り切り
感謝の伝えるタイミングを計り
……結局キスは頬がぎりぎり
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すげぇ強くて 優しくて
どんなピンチも諦めない
たとえ負けても必ずパワーアップして最後は勝利する
オレはそんなヒーローが大好きだった
アンタみたいに頑張ればなんでもできるって思えた
でもさ世の中そう上手くはいかねえんだよ
悔しくて泣きながら頑張ってもダメな時はダメなんだ
それがわかったら戦えなくなってた
世間とも
社会とも
なにより自分とも
でもオレにも自分以上に守りたいものができた
そしたらできたんだ…変身
薬指の指輪を触って大事な家族を思い出したらいくらでも力が湧いてくる
どんなピンチも越えられる
自分以上に家族を守りたいと思うだけでこんなに力が出るんだ
アンタは自分以上に子供達を守りたかったからそんなに強かったんだな
今までありがとう。それからごめん
やっぱりアンタはオレに人生を教えてくれたヒーローだ
これからもずっとアンタはオレ達のヒーローだよ
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今のあたしは曇り空
ひどいこと言わないでよ
しくしくと涙の雨が降っちゃうよ
今のあたしは曇り空
怒らせないでよ
ピリピリと雷落としちゃうよ
今のあたしは曇り空
冷たいこと言わないでよ
涙がどんどん重たくて雪になっちゃうよ
今のあたしは曇り空
だから君がそばにいてよ
暖かい笑顔さえあればあたしの心の曇り空も晴れちゃうんだから
詩人:山姫 | [投票][編集] |
空に星が増えゆくにつれて僕達の会話が少なくなってゆく
「…今日は楽しかったね」
不意に君は噛み締めるように言った
頷く僕のトーンは少し低く
ちらりと見た君の顔も少し儚げに見えて
僕は少しだけ速度を落とした
それはささやかな時間に対する抵抗
「じゃあまたね…おやすみ」
玄関先で手を振る姿に手を振り返し
助手席の空いた車を走らせる
街灯の明かりを駆け抜けながらあの笑顔を思い出していた
淋しげな笑顔
「また眠れない夜が続くかな」
静かにこぼした言葉は煙草の煙に紛れて消えた