詩人:山姫 | [投票][編集] |
高みを目指すのは悪くないさ
生きてる以上は誰だってそうなんだろうからねぇ
とはいえさ 気をつけなよ
高いとこばっか見てると蹴つまずくからさ
だから、たまには自分の足元しっかり見て
自分ってもんを把握することも大事なんじゃない
ま、俺がアンタらに言えた義理じゃあねえけどさ
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すれ違う人にも
あなたの知り合いにも
あなたの持ち物にも
あなたの側存在する全てを嫉妬する私を許して下さい
会えない時間は永遠のように長く
会える時間は刹那のように短いから
あなたに会えた瞬間に
二人の時計を止めてしまいたいと願う
こんな私を許して下さい
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最初は会えれば満足だった
話すようになると 会えた時の嬉しさが薄れてきた
遊ぶようになると 話せるのが当然のようになってきた
付き合うと 遊びに行ってもあまり緊張しなくなった
どんどん強くなった欲求は
最後にはどうなるんだろう
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世の中って簡単よね
ニコニコ笑って媚びてたら生きれるんだから
我慢して抱かれてやれば生きていけるんだから
ねぇ 育ちのいいおバカさん達
アタシはあんたらみたいに悲劇のヒロインぶったりしないわ
そんなのアタシのガラじゃないから
それにブザマとも思わないわね
アタシには他の生き方なんか出来ないから
だから…アタシはこの生き方で生きてやるの
したたかに生き抜いてってやるんだから
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真冬の空を見上げる私には この翼は重荷にしかならず
遥か遠くを射抜けるはずの双眸は 近くで戯れる者の姿しか捕らえず
いくら天高く翔ける姿を夢想したとて 檻の中の私には叶わぬ事
さすれば
この翼は意味があるのだろうか
この姿は意味があるのだろうか
この私は意味があるのだろうか
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我は王
力強く
勇猛で
優雅な王
相手の戦意を掌握する双眸を恐れよ
全てを引き裂く爪を恐れよ
雄々しいこの姿を恐れよ
強き我を恐れよ
飼い馴らされ プライドを奪われた一人ぼっちの王だとしても
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ようこそ
ようこそ
ここはZOO
自然と人工
二律背反の楽園
ここに住む彼等は
愛らしく
恐ろしく
獰猛で
温厚で
美しく
醜い
その限られた自由の中を生きる姿は
あなたたちのような
そう、まるであなたたちのような生き様
ようこそ
ようこそ
ここはZOO
互いが見世物となる歪な楽園
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お人よしな白猫
人嫌いな黒猫
遊ぶのが好きなトラ猫
インテリな灰猫
子供っぽい短毛
大人っぽい長毛
猫が私になっているのか
私が猫になっているのか
わからないけど
わからないけど
誰かが来たからまたこの子達の力を借りよう