詩人:山姫 | [投票][編集] |
ねぇ今より大人の私
幸せですか
今の私はぐちゃぐちゃで
夢と現実を行ったり来たりでも
ねぇ今より未来の私
大人ですか
今の私は年上に反発して、同い年を若いと思い
大人と子供を行ったり来たりでも
ねぇ今より先の私
好きな人はいますか
今の私は付き合っていても心は満たされなくて
友達と恋人を行ったり来たりでも
ねぇ今から10年後の私
自分が好きですか
まだまだ小さく泣き虫で
笑顔と泣き顔行ったり来たりでも
ねぇ全ての私
笑ってくれますか
私に必要なのかもしれないから
嬉しいことと悲しいこと行ったり来たりでも
私に似合った道だって
私だけの道だって
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「おかしちょうだい」
「へ?」
シーツを被って娘が手を出して来た
ちらりと君に目を向ける
カレンダーを指差しながら君が笑った
…なるほど
僕はテーブルを眺める
右手に柿ピー 左手にビール
「…柿ピー…食べるか?」
「や〜。ケーキがいい」
やれやれ
それじゃとり憑かれながら買い物にでも行くか…
「いってらっしゃい」と笑顔で見送る君がくれた今日だけの甘いお守りでもポケットに入れて
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家族みたいに気が置けなくて
でも家族以上に気になって
すごく楽しいんだけど
知らない人の話が出ると嫌な気分になって
他人ではあるんだけど
他人とは全く違うような感じで
上手く伝えられないけど
つまり あなたが好きです
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詞を待つ
詩を待つ
期を待つ
自分の持つ言葉から
詩に相応しい言葉
知識の泉 感情の奥
詞でも詩でもいい
私の中から出る言葉
詞を待つ
詩を待つ
期を待つ
詞を待つ
詩を待つ
期を待つ
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例えば
ずっと部屋で本を読むだけとか
何も考えず二人で寝そべっているだけとか
ふと目的地を決めずにドライブに行くとか
予定なんてないような
その時に思いついた事をするような
そんな僕たちでいたいけれど
君はそんな僕を退屈に思うのかな
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人の言葉は分かっても
人の心は分からない
だから思ってた以上に近すぎて傷つけるんだ
だから思ってた以上に離れすぎて辛くなるんだ
言葉は伝わりやすいから信用されない
心は伝わりにくいから私の想いが届かない
それなら心はどう伝えたらいいのだろう
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あなたに会うのは疲れるの
でもあなたと離れると途端に寂しくなるの
毎日メールするのがうざったいの
でもメールが来ないと心配になるの
まるでコインのような私
表と裏の気持ちが存在してる
会いたくないほど胸が空っぽなの
でも会いたいって気持ちで胸がいっぱいなの
優しいあなたが好きなの
優しすぎるあなたが嫌いなの
まるでコインのような私
2つの気持ちが存在するの
最近の私はずっとこうなの
最近のあなたはどうなの
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君のいないこの場所はとても広くて僕は怖くなる
君と過ごしたこの世界は責め立てるように過去を思い出させる
「ちょこちょこ歩く君を守りたくていつも車道側を歩いた」
「いろんな顔が見たくて時にはいたずらをした」
「君の願いを叶えられなかった自分が悔しかった」
君の笑顔が好きだった
君の仕草が好きだった
君の側にいるだけで良かった
君が 好きだった
一番大好きだったんだ
君のいないこの場所は誰も無口で私は不安になる
君と過ごしたこの世界は名残惜しむように過去を思い出させる
「キラキラした景色を伝えたくていつも君の周りを歩いた」
「無防備な顔が愛おしいくてたまにおどかした」
「わがままばかり言って君を困らせた」
君の声が好きだった
君の匂いが好きだった
君の横にいるだけで良かった
君が 好きだった
一番大好きだったよ
「今までありがとう。もう戻れないけど」
「同じ場所では生きていけないけど」
『いつも愛してくれた君の事は絶対に忘れないよ』
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カップを温めておけばコーヒーが美味しく飲める
栞を挟めばページを探さなくても済む
何だって一手間加えれば上手くいく それもきっと愉しみのヒトツだね
何だって一手間加えれば楽にいく それもきっと素敵のヒトツだよね
買うものをリストにしておけば忘れず買ってこれる
暗闇を歩けば星空がよく見える
何だって一手間加えれば上手くいく それもきっと経験のヒトツだね
何だって一手間加えれば楽しくいく それもきっと想い出のヒトツだよね
じゃあ
何を加えれば恋愛は上手くいくんだろう
何を加えれば人生は楽にいくんだろう
涙と一緒に零れた疑問 切なさを抱いたまま天井とにらめっこ 眠たい頭が導き出した答え 明日君がまだ泣いてたら この答えを教えてあげる 君だけに教えてあげるよ
悩んで もがいて 泣いて 笑って 恋をして 失恋して また恋をして 立ち止まったり 歩き出したり
そんな手間が昔を振り返った時の楽しみのヒトツかもねってこと
こんな経験が未来を歩く時の手掛かりのヒトツかもねってこと
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君とドライブに行った
あてのない小さな旅
地図なんていらない
今日は時計も見ないことにしよう
仕事の事も全て街に残したら着の身着のままどこにでも行けるだろう
自由な翼を借りた今の僕等はどこにだって行けるから
思いつく場所全てが目的地に変わるさ
木漏れ日を走りぬけ
知らないお店のアイスを食べて
夕焼けを大きな虹みたいだと二人で笑い
夜風が君の髪をなびかせた
「次はどこに行こっか」
「あそこにはまだ行ってないね」
僕の言葉に続いて君が「あっち」へ指を動かす
僕は細い人差し指を追った
「あんなに綺麗なんだもん。次は兎のお団子食べに行こうよ」
悪戯っぽく微笑む君につられて僕も笑う
そうだね。全てを置いて軽くなった今の僕等なら
月にだって辿り着けるね