詩人:山姫 | [投票][編集] |
どんなに良い評価があっても
広い空があっても
幸せそうだと言われていても
人は自分に縛られて生きている
だから今日も自己嫌悪しながら自分に従うしかない
あの広い空に憧れながら醜く地べたに蠢いている
そうやって誰もが望んでもいない毎日を人は浪費してゆくんだ
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自分を好きになること
誰かを好きになる悦び
秘密を共有する楽しみ
僕を必要とする人がいること
寂しさの埋め方
人込みの中での息のしかた
人の体温
誰もが嘘をつきながら生きていること
君のいない夜の孤独
別れ
結局僕は一人だという真実
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部屋に戻ると鍵をかけた
誰かに居てほしいのに拒絶した
人といると相手の反応が怖くて上手く息が出来ない
自分の心に鍵をかけた
一人という現実と向き合えず拒絶した
一人でいると不安に押し潰されて上手く息が出来ない
「その苦痛を解放させましょう」
今日もその声に従って僕はひそかに集めた彼らをフィルムから取り出す
何も考えずただ惰眠を貪る為に
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目を合わせる事なく誰もが街を行く
微かでも体温を感じたくて僕もその波に紛れる
街は何も言わず僕を受け入れた
澱んだ視界には無数の背中が写る
学生、社会人、大人、子供
この中に僕と同じ人種はどのくらいいるのだろう
人が集まる事で雑踏という集合体になるならば
ここに安息を求める君の為に僕はその無秩序な行進に参列しよう
あぁ誰も目を合わせないこの世界が平和でありますように
誰にも目を合わせられない君に幸あれ