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山姫の部屋


[20] 低温火傷
詩人:山姫 [投票][得票][編集]

デスクに向かいながらも今夜も君の事を考える

しばらく君に触れていない指が冷たく カップの熱が体温を連想させて 僕は手を離せない

すぐにでも会いたくて
いつまでも触れたくて

溜息とともにカップから放した掌はじんわりと朱く

脈打つ度にほのかに傷む


僕の気持ちも同じように
何もしないうちに熱をもつから
気がついた時にはもう痛みだしているんだろう


そしてそのカップのように君は冷めていくだろう

2009/11/19 (Thu)

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