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山姫の部屋


[48] ノラネコ
詩人:山姫 [投票][得票][編集]

黒ネコふらふら誰にも懐かず
一人でただただ生きてきた
人ゴミざわざわ気にも留めず
今日もスタスタ我が道を行く

ある時ニャーニャー同胞の鳴き声
辺りをキョロキョロ見てみたら
お家でぬくぬく飼われてて
胸がチクチク痛くなってきた

なんだかどんどん寂しくなってきて
帰りにしくしく鳴いてたら
彼女がとことこやってきて
頭をナデナデしてくれた

その手はとてもふわふわで
涙がだんだん止まったけれど
初めての優しさビクビクしてしまい
彼女をがりがり引っ掻いた

それでもじんじん痛む手で
優しくとんとんと背中を叩くものだから
僕の不安はどんどんなくなって
気付くとすやすや眠ってた



今ではポカポカ部屋の中
彼女にピタピタくっついて
隣でごろごろのどを鳴らす
黒くてつやつやの僕がいる

2010/01/19 (Tue)

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