詩人:山姫 | [投票][得票][編集] |
黒ネコふらふら誰にも懐かず
一人でただただ生きてきた
人ゴミざわざわ気にも留めず
今日もスタスタ我が道を行く
ある時ニャーニャー同胞の鳴き声
辺りをキョロキョロ見てみたら
お家でぬくぬく飼われてて
胸がチクチク痛くなってきた
なんだかどんどん寂しくなってきて
帰りにしくしく鳴いてたら
彼女がとことこやってきて
頭をナデナデしてくれた
その手はとてもふわふわで
涙がだんだん止まったけれど
初めての優しさビクビクしてしまい
彼女をがりがり引っ掻いた
それでもじんじん痛む手で
優しくとんとんと背中を叩くものだから
僕の不安はどんどんなくなって
気付くとすやすや眠ってた
今ではポカポカ部屋の中
彼女にピタピタくっついて
隣でごろごろのどを鳴らす
黒くてつやつやの僕がいる