ボクは
独りじゃない


この厚い壁の向こうに
君がいる


君を思う限り・・・
寂しくなんか
ないから


この厚い壁の向こうに
君がいる


だから
ボクは生きてゆける


絶体に
生きてみせるから・・・

まだ幕は
閉じていなかった


「会いたい…」

弱々しい君の声


この数ヶ月の空白に
君は何を考えたのか


聞いてあげるよ
何もかも


戻っておいでよ
僕のところへ

何年も経って
気付く思い


２本の別々の道が

また一つに繋がったね‥


ここからまた―


あの頃とは少し違う
物語が始まるんだ


ねぇ
だから

まだ
目を閉じないで‥

車をとばして着いた先は
港のターミナル


ここに来ても
君には会えない

だけど

会うことが出来なくても


あの時刻の
あの便に乗れば
君を感じることは
出来るだろう


でも僕にはまだそうする勇気と自信がなかった


暗い海で
静かに休む船を
僕は暫くただ見ていた


またいつものように
重い足取りで
ターミナルをあとにした

乗り込んだ車のシートが
やけに冷たかった

出逢いも別れも
もうしたくない
ほっといてくれ
構わないでくれ
いや行かないで
離れないでいて

複雑に交差する想い
心の奥の叫び
言葉に出せない叫び
誰にだってあるんだよ

ただじっと堪えて
時が解決するのを待つ

そして
いつしか
心穏やかに
君を
懐かしもう

言えば君は
傷つくだろう

黙っていれば
幸せなときもある

例え自分が犠牲になれど
君のためなら本望だ

君の笑顔を
ずっと見ていたいから

このままずっと
ずっと・・・

時間が
逆戻りしたらいいのに
そう何度も願った


出逢ったあの日から
やり直したい
そう思った


ありのままの自分を
さらけ出していれば


例え何があっても
信じてもらえたかも
しれない


繋いだその手を
離さないで
ずっと一緒に
いられたかもしれない


間違いに気付いても
過去はもう戻せない


やり直せない


だからもう
振り返らない

違う違う

違うんだ

そうじゃないんだ



顔も

名前も知らない君に


僕の気持ちは

伝わらなかった・・

あの日、

貴方と行った海で、



初めて、

テトラポットを知った。



それは、

夏の特別な思い出。



そして、

今でもそこが、

私の居場所。



貴方に会える、

唯一の場所、

テトラポット。。。

なぜ
海はこんなにも・・



あの日
貴方は私に言ったよね
もう二度と離さないと
もうさよならはないと
永遠だよと



貴方の好きだった海に
いま貴方に
会いに来たよ



でも海はこんなにも広く
すごく広すぎて
ただ私は
手を伸ばすだけ



優しい風に抱かれながら
ずっと　ずっと
永遠に・・・