詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
お願いだから もうやめて
あんな奴と 付き合うなよ
これで何度目の涙なの?
これほどまで キミを哀しませる奴を
ボクはまるで知らないけれど
ごめん 許せなくなるよ…
あんな奴に尽くしても
報われないような恋してる
ねぇ
そんなに傷つけられても なお
求めることを止めないの?
キミの むせび泣く姿を見るたび
ボクは 抱きしめてしまいたくなる
だけど 出来ない
キミが本気で好きなのは
ボクじゃないから
ただ 拳を強く握りしめて
唇をぐっと噛みしめて
崩れ落ちるキミを見てるだけ
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
泣いて 泣いて 泣いて
思いきり 泣いて
中途半端で終わらせないで
一度 涙をこぼしたのなら
最後まで 思いきり泣いて
今夜はこのまま 泣き疲れて
眠ってしまっても 構わないから
泣いて 泣いて 泣いて
思いきり 泣いて
上手に泣こうとしなくていいから
顔をグシャグシャにして 泣いて
黙って 泣こうとしなくていいから
声を上げて 泣いてもいいんだよ
大丈夫
今 思いきり泣けたなら
きっと明日が 変わってくるから
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
「子供」
それはいつの時代も幸せの象徴だった
「女」
それは強く優しく 儚く美しい存在
神聖な宿命を背負う 戦士である
しかし ボクらはいつの日か
寂しさを感じ 身体を重ねる術を
現実逃避に似た快楽を
覚えて 欲望や誘惑に負け
「男」は人を捨て 獣と化して…
女は傷つき 獣は消えて
新たな生命は この世界を知らぬまま
金で簡単に処理される
人はなぜ それほどまでに弱いのか
なぜ こんなにも愚かなのか
過ちを繰り返し これほどまで
傷ついて 傷つけて
苦しみながら 醜くなるのか
…
ボクは見たくない 知りたくなかった
けれど 確かに 今 ここに 生きている
苦しむキミの姿も こんな現実社会も
これでいいのか と問いかけてみても
街は何も語らない
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
初めてスーパーに行ったときのこと
覚えてる?
(覚えてない)
無理もないわ だってあなたは
まだ こんなにも小さくて
歩くことも 話すことも 食べることさえ
一人では 出来なかったのだから
初めて行ったときのこと
母さん 覚えているわ
あなたを背負いながら
夕飯の献立 考えていたの
突然 大きな声で泣き出したり
周りの人に 「可愛い」なんて
声をかけられたりしてね
いつものスーパーが まるで
違う風景に見えたの
まだあなたに記憶がない頃から
毎日 それなりに一生懸命だった
きっと至らないところも たくさんあったと思う
頼りないかもしれない
でもね 母さんは
あなたの母さんなのよ
だから いつでも帰ってきてもいいのよ
母さん 知ってるわ
母さん あなたの友達のこと
学校のこと 良く分からないけれど
あなたが今 一生懸命
なにかを頑張ってることだけは 知ってる
母さん 応援してるからね
お腹を痛めてまで
あなたが生まれてきてくれて
あなたを産んでよかったと
母さん 想ってるからね