詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
いつも不安で 仕方なかった
だから 誰にも言えずにいた
自分の感性や価値観は
間違っているんじゃないか って
異端なんじゃないか って
けれど それでも
やっぱり 自分の好きなものは
好きでいたいし
自分の信じたものは 最後まで
信じてあげたいと思うんだ
誰も そばにいなくても
自分自身を 持っていたい
寂しいから
自分を殺すのではなく
恐いから
周りに流されるでもなく
自分で考え 自分で決めたい
自分自身を 好きでいたい
自分の人生で 最後の味方は
自分でしかないのだから
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空を飛びたいと思った
あの雲の さらに向こうの
広がる風景 その先の
遠い遠い 果ての星に
キミがいるような そんな気がして
もう一度だけ 会って話がしたくて
もし いなかったとしても
この大空を飛ぶことで
キミが今いる こことは別の世界に
ほんの少しでも 近づける気がして
もう二度と 叶わないと分かっていても
ボクは 空を飛びたいと思った
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自己犠牲する
いつか壊れる
気持ちや想いが 届かなくても
ボクは それでもいいと思った
…
深夜 突然電話が鳴った
片思いしてる キミからだった
キミがもし
泣き場所を探しているのなら
キミが明日
いつもより笑顔になれるなら
ボクは それでもいいと思った
ボクの気持ちを 利用されても
キミが 他の誰かを好きでも…
…
睡眠時間? 今日の予定?
ボクのことは 大丈夫だから
なにがあったか 話してごらんよ
最後まで ずっと相手になるから
キミが落ち着いて 眠りにつくまで
昨日までとは違う 朝が来るまで
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キミには 他に好きな人もいるのに
どうして ボクに近づいてくるの?
寂しいから? 退屈だから?
誰も相手をしてくれないから?
それって ボクが必要なワケじゃなくて
今 キミの心が満たされれば
ホントは 誰でもいいってことだよね
…
そんなときだけ ボクのとこ来て
それって ホントに友達なのかな…
キミにとって ボクはなんなの?
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アルミの機体 木製の翼
散る桜が 戻らないように
パイロットは 二度と
生きて帰ることはない
人の命を部品にして
特攻のために作られた ロケット
それは 太平洋戦争末期
日本の生んだ 死の桜だった
いったい どんな想いで
出撃の朝を 迎えていたのか
どんな気持ちで 鳴りやまない
蝉の声を 聴いていたのか
どんな覚悟で 滑走路を駆け
この空へと飛んでいったのか
すべては 愛する人を守るため…
66年経った 今でも
この空は 変わらず青く
そして その下で
私たちは 生きています
あなた方のおかげで
今の私たちがいます
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また一人
惜しまれながら この世を去った
それは あまりにも早すぎる死だった
ボクには
惜しんでくれるような
ファンがいるわけでもないし
哀しんでくれる人が いるのかも分からない
だけど 今日もボクは生きているわけで
神様は いったい なにを考えているのだろう
ボクは 生きていてもいいの?
あの人は 死んでしまったというのに…
言葉にならない思いだけが
上手く表現出来ない気持ちが
静かに重く 胸に残った
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キミが 握り返してくれた
その 小さな手の温もりは
ボクに 大きな安らぎをくれた
この安らぎがあるから
ボクは 明日へと歩き出せるんだ
確かに 感じられるから
ここまで 生きてて良かったと思うんだ
ずっと隣で 感じていたい
二人で一緒に 歩いていきたい
そして なにより
温もりをくれたキミを
この先ずっと 守っていきたい
今 感じてるこの安らぎを
大切に キミと育んでいきたい
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周りが泣くようなところで
泣けない 冷めた自分がいる
感動的な映画を見ても
衝撃的な出来事に遭っても
まるで 涙が出ないんだ
逆に みんなの涙腺が
緩いだけなんじゃないかって
錯覚を覚えてしまうくらい
あの日 「泣いてはいけない」と
心にブレーキをかけるようになった
いくら泣いても
起きてしまったことは
涙では どうしようも出来ず
なにも変えられないことを
イヤというほど 味わった
「泣いても意味がない…」
それから数年後…
今のボクは 分からない
どこで 泣くべきだったのか
いつ 泣いてはいけないのか
どこでなら 泣いてもいいのか
泣くことは 許されることなのか
その区別さえ 出来なくなった
「泣いてはいけない」
あの日から 固くかけたままの
心のブレーキは 風化して
錆びてしまったのかもしれない
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ボクが いなくなってしまったら
キミは どうなってしまうのだろう
哀しいことだけれど
人は 誰も独りでは
生きてはゆけないから
たとえ ボクと別れても
キミは 誰か別の人を探し
生きてゆくのだろう
そして それは
ボクもまた 同じ…
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「自分で 自分が嫌い…」
キミが 吐き捨てたことば
それは ボクも同じだよ
なにもいいところ なんてないから
このまま 生きていても
誰かに 愛してもらえるか分からない…
誰にも 愛されないかもしれない…
だけど
生きている限り
今は 自分を愛せなくても
好きになるチャンスは
いくらでもあると思うから
こんな自分でも 好きでいてくれる
素敵な人に 巡り合えるかもしれないし
誰かから 愛されることで
自分を好きなれるかもしれない
誰かを愛おしく 想っていくうちに
自分を深く知ることが出来て
自分を好きになるかもしれない
だから 今はまだ
自分を 愛せなくても
好きになれなくても
焦ることはないと思うんだ
勝手かもしれないけど
すぐには なにも変わらなくても
きっと この先
誰か 心から想える素敵な人も
いつか 受け入れられた自分自身も
キミなら 大切に愛して
生きてゆける人だと
ボクは そう信じているよ