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ふくざわゆいとの部屋


[1102] ラトキヱ
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

悪いことをしている



分かっている その自覚がある



悪いことをし続けている



けれど 仕方ない



生きるため



幼い妹、弟を養うため



戦争に巻き込まれて 両親はいない



「私が育てなきゃ…」



そんな使命感と引き替えに



コードネーム 107



私の流した情報で 戦争がまた始まっていく



潜入先の敵戦艦には



家に置いてきた 妹や弟と



変わらない年頃の子供たち



「なんてことをしてしまったんだ…」



「この子たちをも巻き込んでしまったのか…」



強い後悔に襲われて



こんな人生を変えたくて



キッカケが すぐ目の前にあって



だから それにすがる思いで



迷わず 飛び込んだ



それで救われるのか 分からない



けれど なにもせずにはいられない



変われそうな気がして



今までの罪の意識もあって



せめてもの償いをしたくて



なにかの役に立ちたくて



だから 危険と知りながら



彼女は 飛び込んだ














そして そのまま帰らなかった…

2016/02/04 (Thu)

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