詩人:ふくざわゆいと | [投票][得票][編集] |
物心 ついたときには
すでに そう呼ばれていた
自覚は あとから芽生えた感じ
「自分のもの」だという
絶対的な 感覚はなくて
だけど
それでも いつの間にか
自分を表す 記号だった
好きでそうなったわけじゃない
自分で決めたものでもない
だけど
それなのに なぜか
バカにされたり 嘲笑われると
どこか 傷ついている気がする
それよりも 自分自身よりも
そう名付けてくれた
願いを込めてくれた
家族に 申し訳なく
思えてきたりする
なんだろうね この感覚は
自分の名前
「好き」ってワケでもないのに
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