詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
幼い頃 小学校低学年ぐらいまでの頃
正義が何よりカッコよく 悪がこの世の敵だと思っていた
親や先生や警察が 正義の味方なのだと 信じて疑わなかった
電車の吊り輪に 必死に手を伸ばしたり 車窓を流れる風景に 見入っていた
知らない人でも 恐れるどころか 困って見えたら 積極的に話しかけていた
外で日が暮れるまで 遊び疲れて食べる晩ご飯は 格別美味かった
あれから数年… 数十年…
今のボクには 無邪気さや あどけなさのカケラもない
大人になるということは 果たしてこういうことなのか
何もかもをただ純粋に 信じていられた心の清さを 失ってこそ 大人なのだろうか
人の汚れを知り 数え切れないほどの傷を負い その経験から他人と距離を置き 自分自身を守ることが大人なのだろうか
ボクにはよく分からないけど…
可能な限り 純粋な心の持ち主で いつまでもありたい…
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