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ふくざわゆいとの部屋


[814] 初めてのスーパー
詩人:ふくざわゆいと [投票][得票][編集]

初めてスーパーに行ったときのこと



覚えてる?



(覚えてない)



無理もないわ だってあなたは



まだ こんなにも小さくて



歩くことも 話すことも 食べることさえ



一人では 出来なかったのだから





初めて行ったときのこと



母さん 覚えているわ



あなたを背負いながら



夕飯の献立 考えていたの



突然 大きな声で泣き出したり



周りの人に 「可愛い」なんて



声をかけられたりしてね



いつものスーパーが まるで



違う風景に見えたの



まだあなたに記憶がない頃から



毎日 それなりに一生懸命だった



きっと至らないところも たくさんあったと思う



頼りないかもしれない



でもね 母さんは



あなたの母さんなのよ



だから いつでも帰ってきてもいいのよ





母さん 知ってるわ



母さん あなたの友達のこと



学校のこと 良く分からないけれど



あなたが今 一生懸命



なにかを頑張ってることだけは 知ってる



母さん 応援してるからね






お腹を痛めてまで



あなたが生まれてきてくれて



あなたを産んでよかったと



母さん 想ってるからね

2010/06/22 (Tue)

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