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フィリップの部屋


[233] 一人ごっこ
詩人:フィリップ [投票][編集]

スペースが空いて
いる物も
いらない物も
なくしてしまった

ベランダにせり出すゴムの木にかかる
虹色の雨
その輝きの中に
新しい何かがある

開かない鍵が守ってくれる
たった一つの秩序が音楽とハモる
その瞬間から
旋律が消えていく

目には見えない
あらゆる営みを
プラスチックコップに入ったワインが
非難する

僕の温度が
世界にシンクロした瞬間
僕が世界から去っていく
悠長な朝

2007/10/06 (Sat)

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