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フィリップの部屋


[273] わたしの知らない空
詩人:フィリップ [投票][得票][編集]

私の知らない空が
虹を抱いて
やってきた

明日という日は
また明日に延ばされてしまって
私は未だに朝焼けを見ていない


いつか
異国の浜辺から
青空を通して
日本を見たい、と
言っていた君の
足跡を追うために
シンガポールの浜辺から
僕はナイフで
異国の情緒を切り分けている


タバコをくゆらせ
汚れた窓を
拭いてみた

うろ覚えの街に
沈んでいく空は
私の知らない色をしていた

2011/09/01 (Thu)

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