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フィリップの部屋


[360] 季節は僕らを追い抜いて
詩人:フィリップ [投票][編集]

通りの向こう側で
知らない誰かが手を振っている
何処へ行くのだろう
無邪気な風たちよ
君たちは
一体何処へと


握った手のひらから温もりが伝わって
僕の内側へと
何かが還る
さっき買った缶コーヒーと
おんなじ温度で


意味などない
意味などないから
コールドじゃない
ただ、去ってしまった君の温もりとか
在りし日の季節の温度とか


思い出したかっただけ

思い出したかっただけ

2013/06/05 (Wed)

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