ホーム > 詩人の部屋 > 是清。の部屋 > 投稿順表示

是清。の部屋  〜 投稿順表示 〜


[112] 顕るるケモノ、
詩人:是清。 [投票][編集]

汚し・汚れちやつた
壊れ・壊しちやつた
僕・僕の・僕の體
夢みたい
君・君の・君の體
今彷徨つてゐる・地下の町
顕れる君は

飽くなき白さ・保つ骨
骨組みは・何時ノ日か遺骨となるであらう美しい白さ・恐ろしさ

何時ノ日か夢と夢が殺し合ふ事の無いやう

愛し合ふ夕暮れ蜘蛛
六角形を彼ノ骨格の上・画く
切り立つた崖の上・今度こそ僕は云ふ
明日と謂ふ過去を夢で破壊する為
残忍な理性
獣の本能と謂ふ優しさ

認めないで
其れが君の一部だと
諦めて
是が僕の全てだ

汚し・汚れ尽くした僕の體
腐り始めて
消えて往く真理
抗はず君に融けて往く。

2004/05/12 (Wed)

[113] 明くる日の、
詩人:是清。 [投票][編集]

微かに幽かに気付き始めた
零れさう壊れさうに惹かれ、まう
ゆめ観たい夢みたい。夢見た古びた胸
蕩けさう狂へさう触れさうに無い あす明日あす

お前「ロビンソン」旅立つちやえ
枯らしたつて沸いちやつて壊されんぢやの念
恐さは今往く年と数える声

諦めは期待に似たポウズ
あしたは恐慌状態で迎え容れられる

寂しい?「アテンシヨン」噛み切つちやえ
だうしたつて欠いちやつて燃やされんぢやの宴
強さは今幾齢と尋ねる声

カアテンを引いてお前がひかりを遮るから
「ほら、」
「窓を開けなければ朝何て視得ない。」
目隠しをして夜を待ち望み膝を抱え。

空ろに虚ろにこころに穿つ穴
甘く渇く飢えてゐる
明日を望んでゐる

過ぎ行く消え去る昨日に怯え
今日の日を膝を抱いて眼を瞑つてすべて閉じて
繰り返しの明日を拒否し続けた儘、

「良いよ。」
「君の望む事なら」
「開けて?明けて。」

試されて結果真逆様。



2004/05/14 (Fri)

[114] 溺死したい、
詩人:是清。 [投票][編集]

俯かないで。
決して。
だって僕と君の境界線が、
涙で滲んでぼやけてしまうから。
後ろめたい気持ちの儘背中を預けないで。
怖いんだ君の重みが恐いんだ君の想いが
其れこそ滲んで染みになって
染みになってしまえば。

だって誰も僕と君を別ちに来ないじゃない?

自惚れて僕は又君に凭れ掛ったり
強い力で抱きしめたりしてしまうのかな

ふたりが君が僕が落ちた墜ちた先は
窒息してしまいそうな狭い狭いプール

態と僕は君の喉を抱くようにして泳ぐ

君の呼吸。

愛に溺れて死に往けるなら何てしあわせ。



2004/05/25 (Tue)

[115] マジシャン。
詩人:是清。 [投票][編集]

大体君が求めていたものは
モスグリーンの肺
汚したてのシャツ
車椅子
失くした手
そんなもの

壊れたての明日と謂う本を読んだよ
君によく似た
誰も信じず誰も愛さず
誰も疑わず誰も殺さず

さよならしよう
苦し紛れの後方への跳躍
騙された儘
種明かし何て残酷な事はやめて

最後に嗤った
あの日の馬
可哀想に足を引き摺って
無様に君の後ろを追いかけている

おいかけている。


2004/05/28 (Fri)

[116] 美しい図 that あなた。
詩人:是清。 [投票][編集]

美しい図 that あなた 
押し倒しているすべてのマスクを剥離した
正常が弱さです。
侮りおよび許可 深い愛情を得る?
暗い青の生徒 温暖
暗い青の生徒 温暖
「制作の級友 震える メモリイを歌う」

これだけ、青色の空
遅れる時はお悔やみの電報によって
感覚は、突き刺されて which 、
物にあらず、
無駄なものという時刻を繰り返しました。
しかし、現在其れが感触を持っています、 
涙腺への力は遺憾です。

「無実であったかどうか または?」


および世界は、ハチミツのように
正午である純粋白の太陽を望んでいます。
青色の空に頼むために私がいることで残酷な
真実の白へのすべての露出をすることで輝きます。
主にすべて受け入れる暗さ
それは面を隠し、それは絶望的な夜作動します。

バリバリと噛まれた骨は、
此の間、
歓喜のため表明を引き起こす事を終えました。
それは部屋でドアを閉じ終わります
堅い滞在血小板
性急感覚
ロマンスハイウェー
または招待しましょうか?

現在、非常に鮮明な色です。
決して許さず、
たとえそれが腐敗しても、
完全に忘れてください。

無欲なルーラー。
其れが停止しないので殺してください。
果てしない過去と整列遺伝子、
明日に再生することを試みます。


2004/05/30 (Sun)

[117] 網膜フイルム。
詩人:是清。 [投票][編集]

溢してしまつた密度の高い液体
壊してしまつた器

誰も重さを感じやうとしなかつた夜・夜の重み
夜の重みで擦れる足・あし
誰も揺り動かさない朝・眩しいひかり
朝の重みで幸福になる手・指

夜と夜の境界線上に君は僕を呼ぶよ走つて行くよ
冷たい無機質な隔たり其の内側でほんの少しだけ
息を吐き出して距離を詰めて君を追い詰めるよ

明け方と謂ふ名の密室で僕は君を裸体にして尋問を始めるよ朝何て結局僕と君を引き離す為の口実でしかない誰も僕と君を見た人は視る人は居ないよだから君の分も他人の分も僕は君を見て其の姿を此の汚れた眼に焼き付けたいと思つて居るんだ切実に願つて居るんだ

貪欲な月さえも此処からは視得ない。

2004/06/01 (Tue)

[118] 真夜中の画面、人非人。
詩人:是清。 [投票][編集]

腐りかけの部屋に放置されたのは、
青白い光と不健康な手?

「ねえ何で君ときみが此処で出逢つて、」
「今此処で手を繫がなければならないのかな」
「望んだ訳でもない」
「飛び降りれば良いや、」
「血色の悪い空。」 

零れさうだと君が煩く騒ぐから今此処に僕が参上したのだよ其の事をずつと今迄ずつとずるい君は忘れた儘で暢気な日々を横柄に泳いで来たのだね競馬場心中。

「誰も君を視てない」
「透明人間が二人、」
「気付かないぢやないか誰も誰も」
「いいぢやないか何もかも」
「倒れ込めば良いや、」
「腐乱して悪臭放つ地面。」

ダミイの空。
映し出す
映し出せ機械。

2004/06/03 (Thu)

[119] 千里眼。
詩人:是清。 [投票][編集]

「透き通るせかい透き通れせかい」
「きみに続くあすに続く 空そら宙」
 壊せば良い?
「邪魔だよ。」

硬質な空親切でない微動だにせぬ雲
流線形の建築物繋がらぬ路道

要らない
要らない
いらない
間隔に在るすべて
視得ない
見得ない
みえない
あなたのすがたが。

「浮遊スルせかい浮上セヨせかい」
「だれに続くなにに続く 川かわ側」
 殺せば良い?
「好きだよ。」

喪失の夜明かぬ黄泉黄昏の別離
USAの遺物照られぬ耐えられぬ数える距離

知らない
知らない
しらない
あなたの前の景色
視得ない
見得ない
みえない
あなたのすがたが。

消え得る距離測った明日への繋がりあなたとのね。

要らない
要らない
いらない
間隔に在るすべて
視得ない
見得ない
みえない
あなたとの此の先
視得ない
見得ない
みえない?
僕のおおきな眼。

2004/06/04 (Fri)

[120] 中性。
詩人:是清。 [投票][編集]

諦めた窓の外の厭きた景色に。
中性洗剤は旨いこと波紋を描かせて、
少しは観れたものになる。

泡立てたのは君の尻尾。

死に物狂いの車屋が、町の喧騒の手を握る。

ダミイの明日。

XLの懐に飛び込んで来た迂闊な獲物取り逃がした可哀想な僕は同情を引く為に態と此処でミイと啼く何者とも混ざり合わず清く中正を見抜けたら。

お騒がせしましたと昨日迄御機嫌斜めの御空。

愚痴を溢す羽痛めた川蝉。

残忍なあした。

エクセルの文字数に綺麗に収める事の出来る文字恥ずかしい僕は口上を述べるために意地悪な声窘める何者とも雑ざり合わずにせめて忠清を貫けたら。

新しくない窓の外の哀しい気色に。
中性洗剤は如何しても波紋を描かせて、
少しは彩を与えて。

何者とも交ざり合わずに中性を貫けたら。



2004/06/04 (Fri)

[121] 泥棒貴族。
詩人:是清。 [投票][編集]

盗まれたものは他に有つた
他に有つたのだと金の杖捧げ持つ老人紳士。

「愛し愛された此の二人には屹度、」
「肉体の交歓よりも、」
「もつと強い結び付きが在つたのだらう。」
「観給へ、」
「此のやうにしつかりと、」
「手を繫いで居るぢあないか。」

囲われた白線を寝台に、
若い二人は眠つて居る
交わされた約束等、
何処で途切れるか判らぬ遠い遠い旅路。

「此の御婦人は、今直ぐ被害を届けねばならない」
「藍のビロオド」
「純白のカメオ」
「碧玉の眼」
盗まれたものは他に有つた、
盗まれたものは他に有つたと煙管咥えた老人紳士。



2004/06/07 (Mon)
150件中 (111-120) [ << 11 12 13 14 15
- 詩人の部屋 -