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是清。の部屋


[145] 午後を憂鬱の食事。
詩人:是清。 [投票][編集]

温情を抱え上げて不安定な梯子の上で
泣く

か細い吃音で唄うオルゴオル
予想外の冷たさで睨む窓
目蓋を閉じて微笑するドア
腐った蝶番。

不機嫌な顔で蹲る猫
努力をしない廃れたテレビジヨン
意味の軽い重い冊子が散乱して床は氾濫
解けそうな繋がり。

其れは今君が倒したコツプ
あれはさっき君が汚した床
是は明日君が乗せられる皿。

音声を抱え上げて不安定な明日の前で
泣く。

2004/11/01 (Mon)

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