詩人:是清。 | [投票][得票][編集] |
別段変わりの無い昼下がり/緑色の扉を叩く/薄汚れたアパアトで/貴方強引に唇奪つた/伸し上がつた今でも侵略し続ける/頭の中/此の指さえも・悲しい筈の気持ちさえも/虚しい/汚れつちまつたとまた私を責めるのですか/自分勝手な貴方/憎らしい・普段通りの深夜二時/悲しい色の布団に潜る/薄暗い安い部屋で/薄い壁恨めしく思ったの/温度の高い/唯白い吐息/息苦しい/窒息寸前に/最早意識等/唯赤い互いの血に/嗚呼見惚れるだけ・悲しい筈の涙さえも虚しい/壊れがちな涙腺に/また遠慮するのですか/逃げ腰な私/我儘な愛しい貴方。