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是清。の部屋


[16] 四畳半。
詩人:是清。 [投票][得票][編集]

別段変わりの無い昼下がり/緑色の扉を叩く/薄汚れたアパアトで/貴方強引に唇奪つた/伸し上がつた今でも侵略し続ける/頭の中/此の指さえも・悲しい筈の気持ちさえも/虚しい/汚れつちまつたとまた私を責めるのですか/自分勝手な貴方/憎らしい・普段通りの深夜二時/悲しい色の布団に潜る/薄暗い安い部屋で/薄い壁恨めしく思ったの/温度の高い/唯白い吐息/息苦しい/窒息寸前に/最早意識等/唯赤い互いの血に/嗚呼見惚れるだけ・悲しい筈の涙さえも虚しい/壊れがちな涙腺に/また遠慮するのですか/逃げ腰な私/我儘な愛しい貴方。

2003/07/08 (Tue)

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