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是清。の部屋


[48] しあわせの町。
詩人:是清。 [投票][得票][編集]

幸せが住むと云ふ
西の東の其の又北の南の圀に住むと云ふ
幸せに逢いに行くわ
幸せに成る為に

彼のひとが昔云つたのよ
其処は楽園と
時を経て今妾此の圀で永遠の迷子

煌びやかなネオン原子の宝石が
今妾を彩るの
輝かしい筈の其の栄光も
年を経れば褪せるものねと
溢れる迄の虚飾に縋つて
困つた(悟つた)やうに彼女が云つた

幸せが住むと云ふ
陽気な町に住むと云ふ
幸せに逢いに行つたわ
幸せに成る為に
今妾此の空虚な町に一人限り。

2004/05/11 (Tue)

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