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是清。の部屋


[52] 紫陽花。
詩人:是清。 [投票][編集]

疑ひ匂ふ彼の目
不純たる妾の全ては
純然たる行為に注がれ
不可思議な夢の果てに
ひとつの確信を得る

不愉快な爪の跡に
ふたつの意識が重なる
幾度もの逢瀬と破壊は
有り難くも無い雨を降らせる

恋人は俯く
彼の線路は繋ぐ
酔ひ痴れて失ふ
其の儘消える

「まう旅立たない」
小さな声で紡ぎだす狂奏曲
今は眠つてゐたいの
流れ着く迄
恐がる事の無い明日へと。

2004/05/12 (Wed)

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