詩人:是清。 | [投票][編集] |
嫌はれた儘の革靴/踏み付ける事で今後の利用価値を謀る/傷口が今唯繋ぐ/"絆"何て甘い謂ひ方ぢや納得出来ない/今嘲笑つた/慘分後の後悔>恋だ何て甘い噺ぢやない/互いを搾取し合ふのが日常だから/藥瓶みたいに壊れて/ぶち撒けたくはない/悦んで下さるか知らん?/鍛練を重ねた一種の競技>生れ付きみたいに見せ付けないでよ/貴方を欲しがる細胞が/まう震へて鳴いてゐる/貴方は部屋の主/此の小さな世界の王>捩れる體を押さえ付ける事で是迄の利用料金に換算する/「白くて細い指」と/貴方が齧つて失くした小指/痛みと謂ふ記録の為の/最後の信号。