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サトリの部屋


[177] 《─無題─》
詩人:サトリ [投票][編集]

「どうしようもない」

なんて口にしてみた


早足で過ぎてく毎日は

僕を毛嫌うように
見て見ぬふりをして



消えていく



歩き出す
僕の目の前には


あの時の僕が
手招きをして待っていて


僕を黒く染めてゆく



土の中から這い出した手が
足をつたい
腹をつたい


僕の心の中へ蔓延って


僕をダメにしてゆく



そうしてまた

「どうしようもない」



つぶやく



甘えなんかいけない
泣き言なんて存在しない



そう
心に置いているのに


力なく崩れていく
僕の脳を


それでも救ってほしくて



今日も
空を見上げた



意味もなく


見上げた




2006/03/15 (Wed)

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