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清彦の部屋


[9] 僕がどんなにあなたの事が好きでも
詩人:清彦 [投票][得票][編集]


僕がどんなにあなたの事が好きでも

それはとっても無意味な事だ

少なくとも願望や願いは儚く

砕け散ってしまうだろう




僕がどんなにあなたの事が好きでも

それはとっくに無意味な事だ

ましてや愛してるなんて絶対に告げられない

せめて見届けるくらいが精一杯さ




僕がどんなにあなたの事が好きでも

あなたは僕を愛せはしない

あなたが生涯を誰かと共に生きて

僕はいちいちそれに構っていられない




時間という

圧倒的な壁を目の前にして

絶望どころか

唖然としちまう



そうだ

感情なんか

いやそれどころか

この世の全てが

時間の流れで

変わってしまう

そう思えば少しは楽になれるだろう




そして

僕がどんなにあなたの事が好きでも

それは空の如く漠然とした事だろう

青空はやがて夜になって雨が降って

だけどそれがどうした




僕がどんなにあなたの事が好きでも

それはとっても無意味な事だろう

僕がどんなにあなたを愛しても

だけどそれがどうした



 

2011/10/21 (Fri)

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