詩人:ライカ | [投票][編集] |
正義の味方がいなくなったのは、いつからだろう。
いつでも嘘臭いくらい笑って、傷ついた奴をただただ放っておけなかった彼らは、どこへいったんだろう。
ついに、自分を騙すことができなくなったのだろうか?
守るべきもの自体を、疑い始めてしまったのだろうか?
そして何より、そんな自分自身がやりきれなくなってしまったのかもしれない。
『僕らだって、時には守ってほしい。』
『僕らだって、時には道を外れたい。』
『僕らだって、時には無関係を装って逃げ出したい。』
『僕らだって、悪を全て滅ぼすことができるだなんて、信じてるわけじゃないんですよ。(だって、ホラ。気がつけばあなたの手にも、握られていませんか?銀色の光を放つ、悪意のナイフ)。』
正義って、なんだ?
悪って、なんだ?
俺とあいつらがほしいのは、辞書に載ってるようなとりすました言葉なんかじゃなくて。
こころに「すっ」とはいっていく、納得と諦めをくれる言葉。
誰か。
どこへいったか知ってる?