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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1769] さようなら
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夕暮れ時の部屋
遠く聞こえる電車が線路を走り過ぎる音
駅が近いからなんだ
ふいに歌でも歌いたい気分になったから
暮れかかる薄紫色の空
窓に寄りかかりながら少し開けて眺めながら押入から懐かしのギター引っ張り出して弾いてみた
しばらく弾いてなかったからぎこちないメロディあやふやな覚えてる限りでの精いっぱい指さばき

こんな気持ち
ずっと忘れていた
けだるい毎日が
乱すものなく
ただ流れてゆくよ
あの頃から何も違わないままで ああ

真夏の窓に寄りかかりみた夢に似た
風鈴は確かあのとき誤って割っちまった
血がにじんだ破片を拾ったときつばをつけてなめたときの
あのさび付いた匂いに鼻がおかしくなった

少年のままで 居る気ですか?
僕の中に残ってる思い出はもういい加減捨てても罪にはならないから
どうしてもやっちまった時は潔くあきらめた方がいい
道を誤ったときとか
まだ間に合うなってときはあえてなにもせず冷静になれば免れるときもあるし

たまの連休に眠った眼の裏に映る夢におびやかされても
未来のカタチは何ひとつゆがみもせず
そのままの形で僕をいつか迎えにくる
どんな形のものだとしても迎えにくる

靴の裏によけいな悲しみや心配ごとが絡まってきてもこわがることはない
悲しむこともない
いつものようにいつものやり方でひとつずつ丹念に涙で洗いきれいに汚れを落とせばいいだけ

挨拶もなく去りゆくその代わりに
孤独の暗い海岸の砂浜で拾い集めた
きれいなきれいな小石と貝殻をあげる
こんな日々がただゆるやかに流れていく
ただそれを見送るのがぼくの宿命みたいだ

いつの頃からかそうなったみたいだ
それならそれでそれを受け入れるよ
イヤだというのももう面倒だしこれから別の道だとか昔から追いかけてきた夢だとかそんな途方もない夢物語

2007/11/25 (Sun)

[1770] さようなら
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やきれい事なんかいい
それよりもまずは去りゆく今日にもう二度と顔を合わすこともない今日に言うことがあるよ ちょっと今はにかみながら
くだらないとは思うけど何かひとつ残しときたいと思ったから
ぼくは聞こえるように言うよ
空に 景色に 今日降った雨に その後の虹にきれいだったよとそれなりに楽しかったよとまずありがとうと言いたい
そして 本当にぼくの人生を変えたかもしれない今日にぼくの人生で一回きりの明日もだけど明日は明日で言うからああ今日は今日の言葉を残すんだ永遠に消えゆく幻の日へ最後 の最期に言うよ
ああ さよならと言うよ

ギターの感覚もどる
メロディ弾いてみる
ラララ 奏でながら
涙流しながらも
ぼくは歌を歌ってた
悲しみと喜びのまるで人生のような短い歌を
ぼくはああ歌ってた。

2007/11/25 (Sun)

[1771] 太陽より熱く涙よりも冷たく
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


静かに瞼を閉じれば明日のことや未来のこと思いうかぶ
期待と不安を胸に抱きながらぬぐえない涙を時おり流し
いやせないような深い傷も抱え込む
それでも時間をかけていやしていこうと僕は悠長に思いながらもそういう君の言葉に僕はまた涙してしまうんだ
もう迷わず明日にゆけるねと君が指さしたその先に光がみえた
それが明日へゆくための扉なんだね

夢をみる 眠りにつく夜になって
僕は気が付けば眠りに落ちていたよ
今日はなんだか疲れてしまったから

今日と何ら変わらない日々がこの先もずっと続くんだね
誰かのやさしい言葉にときに励まされながらきびしい言葉で背中を押されもするさ
もう何度夢をみたかこれからみる夢はどんな夢なのか
それとももう昨日みた夢で最後の夢だったのか
早くしないとなんだか誰かに先を越されて自信なくなるような気がして
それがいやでなかなか前に進めなかった長い人生という道の中で歩き続けるその中のだだの一歩がなんだか重くて踏み出すのもやっとって感じ足並みはひどくのろまでみんなと楽しく笑いながらそろって歩くことも許されないこの淋しさ
誰か埋めてくれないか
そっぽ向いていないで
何か僕に教えてよ
優れた答じゃなくてもいいから教えてよ

僕の瞳に映る長くのびた道が 目を閉じただけで暗闇に包まれて 安らぎにかえるけど
つかの間そうもいかず目を開ければまた長い道が見える 不安になる

今 僕になにが足りないの
その足りないもののせいでなにをこれから失うことになるの?
失う前に知りたいよ
たとえなにを犠牲にしても もう僕には手放しても困るものなんて何ひとつないから
潤んだ瞳で見つめた世界(けしき)がオレンジなのはもう日が暮れた証で
確実に僕は限りある時間に命を削られ年を吸い取られていることの証明さ
これからどこへ進んだらいいの?

2007/11/26 (Mon)

[1772] 太陽よりも熱く涙より冷たく
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


うまくいかないことばかりの毎日の中でいらだちをおぼえ頭の中で受ける世界の印象はいつでも面倒で億劫な息苦しい世界
行き場などどこにもない運命に何もかも左右されて心を縛られた壁ばかりの理不尽な世界だった

わからない疑問や答の出ないことにいらだつのはもうやめにしたい
そのたび流す涙だってホントをいうと流したくないし気だるい人生など早く終わりになればいいと都合のいい世界じゃないからと笑っていた喜びにさえ泥を浴びせるその投げやりな僕の瞳はもはやあの頃の純粋な輝きなどもう微塵もなかった

けれど そんな汚れた僕だったとき
君の言葉が救ってくれた 深い深い闇から
手をさしのべてくれた血の通った
暖かい手で僕に大丈夫?と 微笑みかけながら
うれしかったよ
ホントに
うれしかったよ
あれほどの大きな大きな喜びがこの先はたしてあるでしょうか?
そして
ぼくらがこうして日々を繰り返しもしも夢に破れ途方に暮れるようなとき君は果たしてそれでも大丈夫?だと嘘偽りの無理のない言葉が言えるでしょうか?
僕はそのとき愛だなんだと本気で笑って過ごせるのか?
今はわからない
そのときになってみない限り
まだわからない

けれど
今はそんな絶望的な混沌に満ちた明日を想像しなくていいし済むから
あの時 今も
君がくれた言葉が永遠にずっとすぐそばこの耳に響き続けてるように祈りながら僕はただ叶えたいときれいごと並べて思うばかりじゃなく
先のこと起こりうるいろんな可能性も考えて最悪のビジョンが現実にならないように祈るだけさ
今は
今は
ただ祈るしかないだけさ ああ

2007/11/26 (Mon)

[1773] 太陽より熱く涙よりも冷たく
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


太陽より熱く涙よりも冷たく放つ君の言葉に守られながら
僕はこんなに長い道を一人では歩けないので君と歩く
よろしくとお愛想を振りまき分かち合い譲り合い手を取り合い二人が二人お互いに愛し合いながら歩くんだ
ずっと
ずっと この長く続く道を終わりまで
意識が飛ぶくらい眠くなっても続くんだね
寂しくても悲しくても
ずっと
ずっと 僕らは同じ空の下ひとつでもっとひとつになるために心から重なりたいと願うばかりに時々行き違いもするけど
それでも
愛はさめない
愛はさめない
続いてくんだ
愛し合う僕らがあの日誓ったときの思いはいつになろうと永遠でありそれはずっと永遠に変わらないから
愛し合うのさ
どんなことがあっても
ずっと
ずっと
日々を見送りなにもできず日が暮れて
毎日を暮らしていきながら何か探して
生きていくんだ
このまま
ずっと彼方まで
のびてん続く道をあっちへこっちへ幸せとか夢も楽園とかもいろいろ寄り道しながら本気になるときは本気になって探しながら
生きていくんだ
ああ
生きていくんだ。

2007/11/26 (Mon)

[1774] 面影という幽霊と暮らす日々
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


なんかちょっと言い過ぎちゃったかな
世界が僕の瞳の中ゆがんで揺れてるよ
彷徨える思いは水の中
考えればやっぱり僕が悪かったのにな
君も今どっかで物思いに涙してるかな
考えれば考えるほどに

罪悪感に苛まれ
そして
悲しみに沈んでく
悪くないと言ったけど
なかったことになんか
できません
だけど
仲直りしたいんだ
心の落とし穴に言葉がはまりうまく言葉が出てこなくても

声は確かな温度を刻み
君に伝わる
ごめんと小さくも
確かに
なさいとかすかでも
言えた

君に聞こえるかな?
心捩れもつれ絡まる感覚に身を震わせ泣きながらも
うつむく僕を抱きしめる君はあの日罪深い僕を許したね

今度はなしだよって
笑いながら
泣きながら
精一杯の笑顔を浮かべてた あの夜の事
今でも ああ おぼえてる 涙したあの感覚も許してくれたときのあの心の高い脈動と 君の泣き笑いの顔は 今もしくじりそうな僕をしかり正しい方へ導いてくれてる

君がこの世を去った今でも僕の心の中で変わらない笑顔で
変わらない声と言葉で僕を叱りつけ勇気づけ一緒に昼寝し泣きながら 日々を共に生き そして暮らす
面影だとしても 僕にとってはいつまでもそれがその現実の形が真実であり ずっと。

2007/11/26 (Mon)

[1775] 輝かん明日を夢みて
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通り過ぎていく日々はもう思い出の後ろ姿もみえないほどの
距離を僕は歩いてきてしまったのだね
それほどに長い道を歩いてきたんだね
その長い距離を歩いてきた中でいろんな出来事
そうたとえば悲しみや喜びみたいな当たり前な気持ちに
ああ 心ぐらついてたまにしょげてさ愛する人の慰めなしでは立ち直れないくらい落ち込むときもある

飽き飽きするほど毎日同じことばかりで
まだこんなに歩いても終わりはみえなくて
積み重ねる日々は今日も夕暮れになり日が落ちる
一歩踏み出すというのは何かを失い得ることでもあって
それを今数え上げてもきりがないから
ただ瞳に映る目の前の今日に ただの一瞬にだって気は抜けないさ
いつかはかなき夢の面影を砕け散ったかけらのその痛みで苦しむのはイヤだから
いつだって どんな瞬間も どんなことにも精一杯 一度しかない一秒と戻らない今を笑い泣き怒り狂いながらも ときには急ぎりときにはのんびりと巡りゆく季節を駆ける
僕らは限りある今にも消えそうでまだまだ消えないそこはかとないはかない運命を背負った小さな光
されど一人一人違うそれぞれの輝きを放つまたとない光
永遠がなくても永遠なほどの明日を描きながら 想いは限りなく運命という限界を越えていく
僕ら 確かに 今
夢への境地に降り立ち未来へ向かう
輝かん明日を夢みて
輝かん未来を夢みて
今 大きな一歩を僕は踏み出すんだね
一生戻らない永遠の一歩を踏むんだな
輝かん明日を夢みて
輝かん未来を夢みて

今。

2007/11/27 (Tue)

[1776] こぼれそうな星の夜に
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熱く熱すぎるほどの熱を放つ太陽も
一瞬でカチコチに凍り付いてしまうほどの
悲しみがやがて時間をかけて少しずつ確かに僕を染めて

こぼれそうな星の夜のため息はキラキラ光り未来を夢みる私たちの夢まくらに ときに悪夢をときに涙しちまうくらいの昔を思い出してしまうような そんな夢をみさせる

窓から吹き込む夢から覚ますきらめく魔法の粉で今日も変わらないいつもと同じの朝をさっきまで星降る夜だと思っていたのに早いものさ

星の光を過去に変えながら思い通りの形にならない現実をどうにかやり過ごしいつの間にか気付いたら星の行方をさがしてロマンにおぼれてた

それでも
愛とはすてきな代物で
かけがえのない僕の宝
こぼれそうな星の夜に
誰もみんな悩んだり迷ったり毎日がこんなにめまぐるしく通り過ぎていくというのに息つく暇さえあまりなく 無意識に吐き出す二酸化炭素は空気中をみえないままで浮遊する

どれだけの悲しみに泣けばいいの?
どうにもならないことばかり不安ややりたいことが増えるばっかしで 仕方がない
偽物のこの吐息の行方はどこなんだ?
ため息は易々と使ってはいけないものなのに どうしてこんなにも僕は二酸化炭素を大量排出して世界を壊す手助けをする? 悲しみに沈み込んで青くなるまで沈みっぱなしのまんまで

僕の中にはきっと
何ひとつ光るものはないから 夜は今夜も雲を透かし朝をつれ夜を遠ざけるよ
いつもいつでもいつまでも ずっと

こぼれそうな星の夜でも 当たり前なやさしいほほえみの中あたたかい食事で囲む
それがちょうどいいのさ 無理に言葉にしなくても伝わるよ
いつかこの思いは銀河を伝って大切に思う人の胸へと
今はそう信じていたい
叶うんだと信じたい
その思いを信じたい
星のない静かな夜でも

明日はやってくるから 明けない夜などないから。

2007/11/27 (Tue)

[1777] さよならの風景
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僕のこの想いは本当に伝えたい人の胸の中にもし届いたとき
それはどんな風にどんな形になってその人の元へ届くのかな
そしてその想いを受け取った誰かは返事が
そうであってほしいなと思ったのと違っても
どんな風に感じてどのくらいその人の胸の中で膨らんだんだろう
僕に向けるイメージはしぼんだのか
それとも膨らんだのか
その答を知ることよりも聞きたいのは思ったのと違っても
それは君の考えた末の想いだろうから
とがめたりその想いに対してどうこう言うつもりはないんだ

どうして
涙は流したくないのに意識とは関係なく感情ですら抑えられないくらい
あふれでるんだろ
その涙がうれし涙ならば止めようとはしないけれど
流れても心地よい

長い間ずっと1人の人にだけに思い続けてきた願いなのに
それだけの長い時間なんて無意味だというように一瞬のうちに
終わるのだけ早くたった一言でその想いの全てを 涙した日々を 胸を焦がし痛めた毎日をあっという間にまばたきするように終わるだけ
後には悲しい思いだけある人へ向け続けてきたその思いは行き場を失って
心をさびしくゆらゆらさまようのさ

さよならの風景はただ青く淡い色でその世界を染めるよ
喪失の想い 影を見れば僕と同じように背中を丸めていた
その場に似合うのは愛の歌じゃない
きれいで明るい極彩色でもなく それより薄い中間色でもなく全くといって良いほどの味気ない褐色で
今 この世界を染める
夕暮れの紅でさえその色のきれいさを失い
僕の瞳から取り去り
そっと終わりを風にして吹かせるそれは黄昏の風
吹いては消えて吹いては消えて
なくした去りゆく愛の背中を 想いが溢れ出し涙になる
心を刺激するように
ああ ふるえて

さよならが悲しみつれてくる 心を 青く淡い色で染めるよ 今もさよならはまだ僕から離れずにある

2007/11/28 (Wed)

[1778] 夢遙か時遠く春来ず
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


季節は止まらずに流れてゆくものです
また新しい季節をつれてはやってくる
そして流れる時間はやがて誰にでも等しい終わりをつれてくる
悲しいことうれしいことあきてしまうくらい幾度くり返して
何度同じような日々を重ねれば夢は手にできるのか
時々自分をだめな奴だとかどうしてこんなに出来の悪い頭で生まれてきたのかと疑問に思い
その疑問を都合のいい当てつけですぐ親や他人(ひと)のせいにする
手をいくら伸ばしても
どれだけ歩いていっても見えてこないし気配も感じない
そんなもどかしいだけのただ悲しくなるような毎日がずっと続き
いつになっても行き着けない場所
つかめない未来(あした)なんか願ったってほしくないさ
それならばいさぎよくもうあきらめて別の妥当な道を探した方がいいに決まってるから

見上げた瞳に映るあの空はどこまでもともなく広く果てしなく
今はまだ自由な方さ
翼を広げようと思えばどこまでだって飛べるほんの少しの決断力さえあればね
旅に出ようと思えばどこまでだって自分のこの足でひとり旅に出られもするんだ

この世界で この世界でいちばん輝くあの夢を追いかけていたいだけ ずっと
追いかけてい続けさえすれば いつまでも輝きの中心でいられると半ば本気であの頃思いこんでた

だけどそんなあやふやで曖昧な気持ちじゃ夢なんか叶うはずもないと
こうなるのはだいたい予想はできたけど
してたけどなんて偉そうなかすかに自慢するようなくだらなく哀れな自信たっぷりの口振りで
話す自分になんだかむなしささえ感じたけれど
もう当然それは過ぎていってしまった遠い過去のことだから後戻りは出来はしない
振り返っても思い馳せてみてもただかわいそうだなあなんて自分を哀れむだけ感傷にひたるだけ

夢も理想も叶わないなら幻 ただの思いこみのままで終わる
その方が悲しいね

2007/11/29 (Thu)
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